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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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123/132

運も味方につけて

「というわけで、しばらくカリアとカノンは、それぞれの時間帯は、会えないというわけ……」

 明朝9時過ぎ、いつもいる玄関近くのソファーに、みんな集まってバルバがノエル達に練習場の事や本部の結界の張り直しの説明をしている。カリアと一緒にいれないと分かって朝から落ち込むメイナとリエル

「今日からと言うわけではないから、そこまで落ち込まなくても……」

 あまりの二人の落ち込みに困っていると、リエルがカノンを見てため息つく

「カノンさんはいいとしても、カリアさん……」

 二人でカリアに抱きつく。嬉しいけれど困ったカリアと、リエルのため息と話で落ち込むカノン。そんなカノンを苦笑いで見ているノエルとクリルに、バルバがまた説明を続けていく

「練習場も学園も、しばらくは建て直さない予定だから、行くところも限られているだろうけど、まぁのんびり過ごすといい」

「タストスに行くのもダメ?」

 メイナが、バルバに質問する。ダングとバルバがその質問にしばらく悩む。その結果、やっぱりダメなのか、メイナがに向かって申し訳なさそうに首を横にふる

「そうだな。フラワードもそうだし、ドーケムにも、また何か起こって巻き込まれても困るから、なるべくは良しとは言えないかな」




「ねぇ、ちょっとさー。聞いてくれる?」

 こちらはアゼル達がいる森の中の小屋。朝からバタバタと足音を鳴らし、隣の部屋で寝ていた所をアゼルが体を揺らして叩き起こしている

「……なんだ、朝からうるさいな」

 昨夜のお酒が残っているうえに、叩き起こされ寝起きが悪い。それも気にせず、ご機嫌で話しかけてく

「本部の結界を作り直すために、上位魔術者が12時に集まるんだって」

「そりゃあ、壊したなら直すだろう」


「なんだ騒がしいな」

 キッチンにいたラックが騒ぎに気づいて二人のもとにやって来た

「聞いて、運が味方しそうだよ。本部の魔術者の力も無理矢理使おう。それがいい」

「……できるのか?」

 楽しそうに話すアゼルに、二人とも目を合わせ嫌な予感を感じてるのか不安そうにしているそばで、がさごそと適当に置かれていた資料を手にとって読み返す

「大丈夫、本部の結界の造る時間も大体12時頃だし。今からもう一度、作戦を練り直そう」

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