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お腹がすいて、動けないときは

「そんなことが……」

 朝、会議室に来たカリアがバルバから夜中の出来事の説明を受けていた

「ああ、だから今日はカノンは休みにした。あまりノエル君達に会わすのも良くないと思って……」

 バルバが話していると会議室の扉が開き、現れたのは朝から元気のなく重い足取りのカノン

「二人とも、おはよう」

 声も小さくテンションも低そうな雰囲気のまま、カリアのそばにあるイスに座ると、はぁ。とため息つく

「何で来たんだ……」

 来るはずのないのカノンが来て、不満そうなバルバ。深夜の出来事にまだ怒っている様子

「一人でいたら余計ムカついてきて、お腹空いてきたから食堂に行こうと思ってたんだけど……。一緒に行かない?」

「お前は緊張感が有るのか無いのか……」

 カノンのやる気のない話に、今度はバルバがはぁ。とため息つく。二人の間に挟まれて気まずいカリアは苦笑いで、二人の話を聞いている

「で、みんなはどこ?」

「ダングは、隊員達とアゼルを探しに行っているよ。ノエル君達は部屋で待機中だ」

 いつもより人が少ない雰囲気に、辺りを見渡したと思えば、会議室から出ようとする

「どこに行く?」

 無言で出ていくカノンを止めて、話しかけるバルバ。呼び止められて不機嫌な顔で振り返り、また深いため息をついた

「ノエル君達も呼んでご飯食べようよ。みんなと一緒の方が気が紛れるから」




「お腹すいてきた……」

 また同じ頃、小屋では三人集まって何やら話し合っている。長い時間話していたのか、飽きてきた様子で布団に入ってゴロゴロしだした

「もう少し緊張感持てないのか……」

 隣で寝ているアゼルを見て、はぁ。とため息をつく

「だってねぇ……」

 返事もするのも面倒そうに返して、またやる気なくゴロゴロとする

「アゼルよ、本部はどうだったんだ?」

 ラックが二人の話を遮るように話しかける。横になったまま少し考えたあと、何か思い付いたように布団から飛び起きて、今度は何やら難しい顔で布団の上に座る

「とりあえず先に、魔術練習場を壊したいんだけど……」

「そうすれば、どうにか……」

「魔力は大丈夫なのか?」

 練習場は大分広い為、魔力の消耗の多さをラックが心配する

「大丈夫じゃないと思うけど、なんとかなるよ」

 あっけらかんと言うアゼルに呆れる二人。それも気にせずアゼルは話を進めてく

「でね、満月の日が良いと思うんだけど、どう?」

 外を見てもまだ明るい時間。楽しそうに話すアゼルを見ていると二人も集中力が途切れて、お腹が空いてきた

「決定ってことで、残りの話はご飯食べてからにしよう」

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