表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時を奏でる境界線  作者: シャオえる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/132

二人の歌に、思いを乗せて

「後程、クリル君とメイナちゃんから話を聞いてみようか」

「そうだな。だがまず……」

 会議室にカノンを残して、二人は話し合いをしながら、本部の廊下を歩いている

「あっ、バルバさん、ダングさん。どこ行くの?」

 玄関近くのソファーにいたリエルとメイナが、二人を見つけて声をかける

「今からフラワードに調査だよ」

「私も行く!」

 バルバがそう話すと、メイナが答えにすぐ反応して答える

「メイナ、ダメだよ。邪魔になっちゃう」

「でも……」

 リエルがメイナを宥めていると、バルバとダングが何やら相談を始めだした


「クリル君とノエル君は、どこに?」

「ずっと見てないからお部屋に居ると思うよ」

 バルバが二人に質問するとリエルが答えて、その内容に考え始める

「カリアは見たのかい?」

「うん、お部屋で寝てるよ。さっき来たから、まだ寝てると思う」

 今度はダンクが質問して、それにはメイナが答えた。二 人の話を聞いて、また相談し始めたバルバとダング。しばらく話し合い、バルバが二人に声をかける

「……一緒に行くかい?」

「良いの?」

「ああ、だがクリル君とノエル君も一緒にな」

 許可を貰って嬉しそうなリエル。言い出したメイナは複雑そうな様子。そんな二人を見ながら、ダングが振り向き来た道を戻ろうとしていた

「じゃあ、カノンに話してくる。その後、二人を呼んでくる。ちょっと待っててくれ」


 後にするダングを見送りながら、バルバもソファーに座る。出掛けられることで、一気にご機嫌になったリエルが、歌を唄い始めると、つられてメイナも一緒に唄い始めた

「その歌……」

 聞き覚えのある曲に、唄い続ける二人を見て驚て思わず声が出る。その声にリエルが気づいて、更に嬉しそうな顔になっている

「やっぱりバルバさんも知ってるんだ!」

「ああ、もちろん。マリヤの歌だね」

「うん、メイナも知ってたんだよ」

 また楽しそうに唄い、ノエル達をリエルとメイナ。その隣で、バルバが微笑んで二人を見守っている

「懐かしい歌だな……」

 三人の回りで通り過ぎていく本部の人達が、二人の歌声に声をかけたり懐かしんだりしている。その様子を見て、バルバがマリヤを思い出していた

「マリヤの願いは叶っているのかもしれないな……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ