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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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機嫌よくこれからの予定を

「傷はどうだ?」

 カリア達が、ノエルとリエルの唄に驚いている頃、森の小屋では、治療後の確認しながらのんびりと過ごしている二人がいた

「もう大丈夫。さすがだねぇ」

 朝から体調が良いため、いつもより機嫌良く目が覚めた様子

「魔力はまだ回復してなさそうだな。あと数日は動かないほうがいい」

「そう?もう大丈夫そうだけど……」

 椅子に座って、いつものように珈琲片手に本を読んでいると、また勝手に取られて飲み干されてしまう

「完全に無くなったら、魔力が戻るのも難しくなる。無理をするな」

 コップを取り返して、珈琲の継ぎ足しのためキッチンへと向かっていく。一人部屋に残され、仕方なく本を読み始めると、部屋を見渡し始めてく

「そういえば、ラックは?」

「学園に戻ったよ。死んだことにされても困るからな」

 部屋に戻りながら返事をして、またコップを取られないように、机に二つコップを置くと、向かいに座って先に珈琲を飲み始めた

「それはそれで、動きやすい気もしないでもないような……」

 残り一つのコップを取って、まだご機嫌で本を読み始める。明るく話す内容に、ふと窓を見て小さく呟く

「……死人はこれ以上要らないのだかな」


 聞こえていないのか、本を読んでのんびりしている姿を見て、深くため息ついて、話しかける

「ところで……。これからの予定を決めたいのだが」

 そう話しかけられて、パタンと読んでいた本を閉じ楽しそうに考え始めた

「そうだなぁ。とりあえず、僕の魔力が戻って……」

「今、フラワードと学園付近は本部の人々が調査に動き回っている。迂闊に行くと、捕まりそうだぞ」

 考えを遮るように話すと、二人同時に珈琲を飲んでちょっと一息

「そっか。でも、次は本部を見てみたいけど……」

「本部は魔術を使えないし、本当に魔力があるのかも不明だ。強行突破はリスクが大きすぎる」

 また話を遮られて不満そう。でも、すぐにその話に納得して考えこむ

「うーん……。まずは見てみなきゃね」

 そう話すと今度は違う本を取ると、あれこれと確認していたと思えば、本を閉じて珈琲のお代わりをお願いをする。仕方なしにキッチンへ向かう後ろ姿を見ながら、話しかける

「今度、本部に偵察に行こうか。ラックも一緒に」

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