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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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学園に響く危険な時間

「あら?今日はお休みの日?」

 魔術学園にやって来た、メイナとリエルとカリア。だが、学園は門や玄関は空いているが、人がいる気配がない

「本当だ。人いないね」

 メイナが玄関や室内など辺りを見渡していく。リエルも隣で一緒に学園の中を見ていく

「カリアか……」

「あら、ラックさん。今日は休校日ですか?」

 音もなく三人の側にやって来たラック。急に現れ、驚いたメイナとリエルがカリアの後ろに隠れる

「ああ、振替休日だよ。聞いていなかったのか?」

 そんな二人に気にもせず、玄関へと向かっていく

「学園の中、見れないの?」

「後日来るといい。私ももう帰る予定で、戸を閉めようとしていた所だ……」

 学園見学が出来ず落ち込むメイナとリエルに、カリアが何かを思い付く

「じゃあ、タストスに行ってみる?」

 カリアの提案に、すぐご機嫌になって二人とも頷く

「行く!パフェ久しぶりに食べたい!」

「そうだね、行こう!」

 二人でグイグイとカリアを引っ張って、ラックの横を通りすぎて、学園を後にしていく


「……これで良いのか?」

 バタバタと急ぎ足で学園を後にするカリア達を、見守るラック。その後ろを誰かがやって来た

「ああ、助かる」

 そうこう話しているうちに、門を出て見えなくなったカリア達。ラックが空を見上げる。今日は一段と日差しが眩しい日和。いつの間にか居なくなっているのに気づくと、ラックはポツリ呟く

「もうすぐ午後(ライト)か……」




「カノンさん!居ますか!」

 男性隊員が、大声を上げノエル達の部屋をドンドンと叩いている

「え?なに?」

 カノンから渡された資料を読み込んでいた二人。物音がしてもまだ起きないカノンをノエルが起こして、クリルは扉を開けに向かう。開いた瞬間、バタバタと勝手に入っていく隊員。起きたばかりのカノンと二人、隊員の勢いに押され、状況が読めずにいると、隊員がカノンを見つけ大急ぎで話し始めた


「カノン隊長!先程、魔術学園が崩れ落ちたと連絡が!魔術反応はフラワードと同じだそうです。12時になる瞬間と、時間もほぼ同じとありました。急いで来てください!」


「そんな……リエル達が」

 隊員の話に茫然とするノエルの隣で、慌てて飛び起きるカノン。クリルも話を聞いて立ち尽くし動けずにいる

「カリアと連絡は!」

「未だ取れていません。バルバさん達には連絡済みで、ドーケムからすぐ向かうそうです」

 二人を残してバタバタと部屋を出ていく隊員とカノン。静かになった部屋で、ノエルとクリルが未だ茫然としていた。

 外では慌ただしく本部の人達が動き回っている。その姿を見て二人は急いで、カノンの所へと走り出す

「待ってカノンさん!僕らも行く!」

 だが、側に来たノエルとクリルを止めようとする隊員達。その側で色々と指揮をしていたカノン。二人に気づいて、少し悩み、隊員達に声をかけたあと、二人にこちらへ来るように手招きをする

「そうだね。カリアは今の時間は、魔術が使えないし、バルバも到着に時間がかかる。一緒に来てくれ」

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