表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/132

凄い魔術者の子供達

「何か聞きたいこととかないの?」

 そう聞いてくるカノンは、ノエルのベットで一足先にのんびりとしている。それを横目に寝床を奪われたノエルは、仕方なく二人でクリルのベットに座っている

「聞きたいのは、ないです」

「ないな」

 質問に即答で答えられ、落ち込むカノン。来てからずっとうるさいカノンにクリルがちょっとイラつき始め、ノエルも、どうしたら良いか困っていると、カノンが突然、語りはじめだした


「マリヤはリエルちゃんとほぼ同じ魔術使いで、術者の能力上げや、能力検索が得意だったよ。アゼルは何でも出来たけど、主に占い事が得意でね。マリヤの魔術と合わせて、迷子の場所や事件事故が起こっているとかを見れる人だったから、本部としてはとても重宝していたんだよ」

 カノンが話す内容に、静かに聞き入るノエル。部屋に緊張感が流れて、クリルも静かに話を聞いている

「クリル君の両親は……」

 今度は、クリルの方を向いて語り出すと、二人の緊張感も増していく

「お父さんのリック・バータナは、治癒魔法が得意だったそうだよ。傷や病気何でも治せたらしい。お母さんのカナメ・バータナも、メイナちゃんに似ているかな?カリアより魔力は高いらしくて……」

 あれこれ説明していると、緊張感からうつ向き始めたノエルとクリルに気づいて、話が止まる


「どうしたの?」

「いえ、魔術の事は、あまり知らなかったので……」

 カノンからの急な話しの内容にまだ戸惑うノエルと、同じく戸惑っているクリル

「そっか。四人とも凄い魔術者だよ。みんなの能力も納得するくらいだ」

 そう話しながら、ノエルのベットの横から取り出した大量の資料。それをクリルに渡して、またベットに横になってゴロゴロし始めた


「いや、重い……」

「これは?」

 ノエルも少し受け取り、ベットの側にある机に置く。ぎっしりと書かれている資料を見たクリルが、嫌そうにちょっと目を背ける

「アゼルが調べていた資料と、フラワードの資料だよ。ちょっと難しいかもしれないけど、僕が寝ている間に読むといいよ。じゃあおやすみ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ