表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/132

知らぬ存ざぬ魔力の源

「これは……」

 フラワードに着いてダングが見たのは、昼間に綺麗に咲いていた花畑が、無残に無くなっていた。バルバの周りには騒ぎに気づいて、フラワードの人達が集まり調査の様子を見届けている

「何がありましたか?」

 ダングが、昼間出会った老人に問いかける

「さぁ?知らぬ存ざぬ」


「はい、そうですか。と帰れませんが……」

 ダングの言葉にフラワードの人達も無言のまま。老人との話し合いも進まないまま、ダングの元に、一通り調査の報告にカリアが戻ってきた

「どうだった?」

「この地底にも魔力があったようです。ですが、大分弱くなっています。本部に反応した魔力とは違うようですね。そちらの方は大分強かったようですが、誰かが起こしたのか、どのような魔術か、何が起きたか等は不明ですね」

 報告を聞いて、ダングがちらりとフラワードの人達を見る。老人も含め集まった村の人は、未だ花畑の状態を不安そうに調査の様子を見ている

「そうか、では引き続き調査を頼む」



 その頃の本部から少し離れた場所で、人影が二つ騒がしく駆け抜けている

「メイナちゃん、良い子じゃない。どうせなら会えば良いのに……」

 なぜか身体中傷だらけで、おんぶされながら楽しそうに話しかけている

「……うるさいな」

 傷の手当ての為、急いで帰ろうとしても後ろでずっと喋り続けられて、少しイライラしていのか、怪我人を背負っているのに背中がよく揺れ動いている

「それより、魔力はどうだった?」

「フラワードはやっぱり良いね。あれから時間が経ち過ぎたていたけど、使えそうだよ。けど、さっきで大分魔力使っちゃったから、しばらくは回復待ちだね」

 フラワードの手応えに満足そうに話したと思えば、今度は何やら考え込み始めた

「本部と学園はどうしよう?」

「学園は、ラックがどうにかするだろうが……」

「あー、ラックがいたね!」

 前回ラックが訪問の際、結局会わずに帰ってしまい忘れていた存在を思い出して、テンションも上がっていく

「じゃあ本部かぁ……面倒くさいなぁ」

「おい、どうする気だ?」

 後ろから言葉とは裏腹に、声の感じは嬉しそうな雰囲気に嫌な予感を感じてこちらは不安そうに声をかける。そんな不安も気にせず、機嫌の良い声がまた聞こえてきた

「んー、正面突破が一番のお薦めって話だよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ