もう、どうしようもないんじゃないかって諦めかけてます。
ここから物語進めてくぜぇ~。楽しみに待っててね!!舞っててね!!←寒い
さて困った。
どうやら僕は、一歩踏み出せばクレーター、叫べば衝撃波と最悪な無差別破壊兵器になってしまっているらしい。
こんな感じだと全力疾走した瞬間どうなるのかなんて考えたくもない。
「待てよ?あの女神、都市の近くに降ろすって言ってたよな…?」
となると、今の声を聞き付けている人間がいるかもしれないことになるじゃないか!?
その考えに至った僕の表情は明るい。
とりあえずどうにかしてこの世界の人と親交を結んで情報を得なくては…!!!!
そうじゃなきゃ、この状況はどうにもならない。
誰にも出くわさず棒立ちのまま餓死とか嫌すぎる…!!!!
その時。正面にあった茂みからガサガサと音がした。
しめた!!と、僕は内心ほくそ笑む。
これで人が出てきてくれれば事情を説明して解決策が見つかるかもしれない…!!
しばらく待つと、ガサッっと音を立ててその正体が露になった。
「…おおうっフ…」
呆然と、そんな声を漏らしてしまう。
出てきたのは…めちゃくちゃデカイ狼だった。
その狼は、僕の方を見ながら牙を剥き出しに威嚇している。
どう考えても友好的には見えない。
がしかし!!僕は諦めない!!もしかしたら言葉が通じる生物かもしれない!!可能性がある限り僕は絶対に諦めない!!!!!
僕は懸命に叫ぶ!!さっきよりは加減して!!!!!!ここ重要!!!!
「こ、こんにちわ!!初めまして!!僕は相模晃大ですっ!!どうか、お話を聞いてくれませんかっ!!!!」
瞬間。
ズドンッッッッッッッッッ!!!!!!
「ギャインッッッッッッッッ!!!!」
狼は死んだ。
「………………oh………………」
これはもうダメかもしれない。
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都市国家、ヴィルヘルトの議会は紛糾していた。
偉そうな軍服を纏った禿頭の老将が叫ぶ。
「この異常事態が!!どういうものかわかっているのかね!!」
小綺麗な服を纏った青年が吠える。
「こんなこと、我らヴィルヘルト建国以来今までありはしなかった!!」
ブクブクと太った男も叫ぶ。
「一体、魔の森でなにが起きているのだ!!!!」
多汗まみれの老人が言う。
「皆落ち着け!!まずは調査隊の編成をだな…!!」
最初の軍服の男が答える。
「貴様が落ち着け!!本当に危険な存在だったらどうするのかね!?兵を無駄に死なせることになるぞ!?」
真っ白な神官服、立派な髭を伸ばした老人は諦念の表情を浮かべ。
「空は割れ、空間が軋む…そんなこと、伝説や神話にも記されてはいない…!!」
多汗まみれの男が叫ぶ。
「とにかくだ!!この問題を無視することなど出来ぬ!!」
そして、議長席に座る者が冷や水を打つが如く、その話を遮った。
「皆、落ち着け。調査隊の件については把握した。確かに、対策を練るためには何が起きているのか知らねばならぬ…しかし、我が国の兵をいたづらに消費することも避けねばならん。」
ならば、と一息置いて彼は言い放つ。
「今回は…ギルドに事を任せようと思う。」
その一言にその場の全員が納得し、議会は終了するのであった。