ストーカー?の依頼『私たちが結婚して夫婦として仲良く暮らせるのかなぁ?』その3
「…なぁ、未来」
「ん?どうしたの?」
例の2人が帰り、店の中には2人しかいない状況になったのを確認してから、恒輝は未来に聞いた。
「…知ってたんだろう?どうして言ってくれなかったんだ?」
「怒ってる?」
今の発言でだいぶ頭にきたが、恒輝は大人なので、スルーした。
「…怒ってないから言ってみ?」
スルー…しきれなかったようだ。声に怒りが混じっている。なんだかんだで恒輝も子供っぽかったみたいだ。
「いや…怒ってるし…まぁいいや……えとね~、反応が面白そうだったから?」
「何故疑問形…まぁいい、面白そうってなんだ!!面白そうって!」
「…こうちゃん、日本語…わかる?」
「わかるよ…だからその哀れみの目で見つめないでくれ…」
哀れみの目で見られ、若干どころかそうとうへこんだ恒輝に対し、未来が言った。
「みぃ…ネタばらしして欲しかったら言ってね、って言った…!!」
「え?…あ、そそそそう、だっけけけけ?」
動揺隠せない恒輝は続ける。
「…言った?」
「言った」
「…ごめんなさい、ネタばらしして欲しいです」
「正直なのはいいことだね」
そう、言って、話を続ける未来。
「あれは…そう、姫汐さんが依頼しに来た時のこと」
「…ちょっといいか。その語り方やめてくんない?」
「えぇ~、気に入ってるのに~?」
「じゃあ、気にしな…」
「やめるけど?」
思いっきりずっこけた恒輝を見て満足げに微笑みをこぼす未来である。
「んで、続きを…聞かせてくれ」
「え~っとねぇ~、あの時部屋出て行ったじゃん?」
「聞かれても困る…たしか、出て行ったっけ?」
「…たぶん、そうだったはず…」
2人して記憶力のなさに、へこんだ。恒輝いわく「今日はよくへこむなぁ…(心の声)」ダメージは蓄積されているようだ…かわいそう。とか、思わないぞ!軟弱な精神をしているからだ!!(どっかの神様もどき)
「…で、それの理由はね…異能はあまり一般ピーポーに見せちゃダメだってお母さんに言われたから」
「…ツッコんでいいか、一般ピーポーって何だ。一般ピーポーって…」
「え?みぃは、お母さんが言ったそのまんま言っただけなんだけど?」
「美咲さん何考えてんだよ…続きを」
いつものように、ボケてはツッコむというやりとりを繰り返し、傷を忘れていった。
「で、姫汐さんの未来を見たらね、こうちゃんじゃなくて、静斗さん?との幸せな家庭が見えたの」
「ふーん…そうか、でこれ見よがしと俺で遊んでたのか」
「…そうだよ?」
無邪気っぽい笑顔の裏が見えた恒輝は
「そーか、わかった」
と、棒読みで乾いた笑みを浮かべ、未来の頭に手を置いた。
「えへへ~どうしたの~?」
喜んでいる…この後に何が起きるか知らないままに…。
「なーんでも」
恒輝は置いた手で撫でてもらえると思っている未来の期待を裏切り、アイアンクローを決めた。
「痛いたいたあいたいあああああ!!」
涙目&絶叫を聞いて満足した恒輝。仕込みをしようと、座敷から立ち去ろうとするが…
「ひひひ、してやったり…痛!?」
ビターン!!
足を引っ掛け思いっきり転けた。
「あっははあははああっはははあっははは!!」
「くそぅ…おあいこだ」
涙でにじんだ目で言われても説得力などない。未来に笑われるがままに、仕込みへむかうのだった。
◇ ◇ ◇
恒輝が座敷を離れたのを確認し、こぼす。
「うそ…ついちゃった」
(ほんとは姫汐さんとこうちゃんが幸せそうに暮らしてる光景が見えて…)
「でも、いいかな…これくらい、許してくれるよね…」
はい…お久しぶりです。としか最近言ってないような…鵺織です。
一応、これで第二話完結です。
第三話以降の依頼はまだ考えておりません。
なので…依頼を考えていただけると更新が早くなりますよ?
というわけで…ではでは、ばいにゃら~(でいいんだっけ?)




