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ストーカー?の依頼『私たちが結婚して夫婦として仲良く暮らせるのかなぁ?』その2

「何も解決してねぇな…」

恒輝はそうつぶやき、ため息を吐いた。

「そう?なんにも問題ないと思うよ?」

「そーもいかねぇの。俺はまだ…ダメなんだとにかく!」

「ふぇ~い…みぃは、寝てるね。ネタばらししてほしかったら言ってね?」

「ああ」

彼はこの時生返事をしてしまった。後ほど後悔する事になる。


カランカラン…


「あ…いらっしゃい」

「…あ、どーも」

「…いつもの、ですね?」

「お願いします…」

恒輝はお客様…常連さんである、物静かな青年にアイリッシュ・コーヒーを出す。普段彼は、コーヒーを片手に本を読んでいるのだが、今日は本を持ってきていないようだった。

「……あの、相談してもいいですか?」

「……………はぁ、どんな相談ですか?聞きますよ」

彼から話しかけてくることなど、めったにないため、面食らってしまい反応が少し遅れた恒輝。

「その…僕、結婚するんです」

「はい…で、どうしたんですか?」

「えと、その…結婚して、うまくやっていけるか不安で…」

「はぁ…あの~、申し訳ないんですが、そういった相談事は、後刻屋の方に依頼していただけると…」

「ダメなんです!!」

寡黙な青年が急に声を荒げたため、驚きのあまり恒輝はフリーズしてしまった。

「ダメ…なんです。マスターじゃないと…僕、人と話すのが苦手で、だからこそマスターに相談したんです…」

「へ?あ、はい…そうだったんですか」

フリーズから復活したものの、話を聞いていなかったが、とりあえず返事をした。

「マスターは、どう、思います?」

「ふーん…わたくし自身、独身な者ですから、よくわからないんですけれども、いくつか言えることがあります」

「それは…いったい、なんですか?」

「一つ、嘘をつかないこと

二つ、信じてあげること

三つ、相手を思いやること…

この三つさえ、なんとかできれば誰とでも暮らせる」

「…それなら出来そうな気がします」

「じゃあ、大丈夫だ。お役に立てて光栄です」

「一つ…気になったんですが、それは、実体験ですか?」

「今の私がそういう状況に置かれていますから…」

「…質問に答えてくださって、相談に乗ってくださってありがとうございました。では…彼女が待っていますので…」

「いえいえ…こちらこそ、再確認するいい機会になって…ありがとうございました~」

彼…静斗しずとさんは、気前よく10000円を置いて出て行った。

(彼の彼女さんは、さぞ幸せに暮らしていけるのだろうなぁ…)

そう、心の中で呟いた恒輝であった。


そして、わずか3日後…

「やっほ~、こうちゃん」

前に来たときと全く同じ姿勢、声、表情…違ったのは、その後ろに男を連れていることだろうか…。

(ん?あれ…)

「どうした、なんの用だ」

恒輝は、進歩したようだ。前回とは違い、極めて冷静に対応している。

「ちょっと、未来ちゃんに会いに来ちゃった」

「おい、未来。外で会ってくれ」

「どうしてそんなに冷たいの?」

ぽわ~んとしている姫汐に、注意されて恒輝は若干へこんだ。

「別に…」

「お!姫汐さんではありませんか~!!おお、後ろに居るのは彼氏さんで?」

「ううん、違うよ?私の旦那様よ?」

(やっぱりか…そんな気がしてたんだよなぁもう畜生)

「そうでしたか、失礼ながらお名前は?」

「…静斗、です。あなたは…」

「未来です!どうぞよろしく!!」

「あ、う、よ…よろしく…」

「静斗はね~、人見知りなの。だから、ちょっと堅くなっちゃって」

「あ~そうでしたか、これはとんだアドベンチャーをしてしまったようで…」

「そんなことないよ~、で今日は、お礼をね、言いに来たの」

「何故?お礼?どうして…」

「あなたのおかげで、うまくいきそうだから。まぁ、お礼というより、報告の方が近いかな?」

みたいな会話を3人で仲良く続けていて、ついさっきまで、姫汐の好きな人が自分で、結婚まで考えていると勘違いしていた恒輝は、気まずいのもあったし、若干恥ずかしさで赤くなってしまった顔を見られたくないのもあってか、会話に入っていくことはなかった。ただ、店のカウンターに腰掛けて、窓の外でも見ていることしかできなかった。

(ああ!!もう!!…恥ずかし過ぎて死んじゃいそう…)


窓の外では、恒輝の顔より紅い葉がひらひらと、舞い落ちていた。

はい!と、いうわけで…おひさしぶりでございます!!ほんとにひさしぶりの登場、鵺織です。やっは~!!深尋もいるぜ!!

今回のお話は恒輝のスーパー勘違い回です。

常連なのに初登場という静斗くん…ごめん、もっと早く出してあげたかった…なんか、ごめんよ…静斗くん。と珍しく深尋が同情しているのを見ながら書いていました…鵺織です。

書いてて楽しかった!!みたいなノリで書いているので、あんまし面白い小説ではないと思います。今、書き終わった時点で、深夜12時半です。眠いです。というわけで(二回目)

ではでは、ばいにゃら~


以下、ただの宣伝です。

今、3作品(しっかりとやっているのは2作品だけなんだけど…)の連載をしているのに、新作を若干書いております。そっちは、完全に趣味で、てきとーに書いているのですが、読みたいですか?意見を聞かせてください。よろしくお願いします<(_ _)>

あと、その新作なんですが、連載ではなく短編としては投稿するつもりです…完成したら。で、その小説を読んでもらった上で連載してほしいか、否か、を聞きたいんです。

以上、ただの宣伝でした~。

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