最終話その1 忘れない心
アンケートが最後にあります。
回答期間は最終話その2が投稿されるまでとします。
「なぁ、未来…」
「なに…こうちゃん?」
「あぁ~…何て言うか…その、あれなんだよな。未来は俺のこと嫌いになったんだよな」
「なんで?そう思ったの?」
「いやさ、だって…」
「わたし嫌いになったなんて言ってないよ?」
「そうだよな…うん?今何て?」
「だーかーらー、嫌いになんてなってないって」
「へ?だって、半年間ご飯のとき以外全然会話しなかったじゃないか」
「だって、こうちゃん…お母さんのこと好きなんでしょ?」
「ばっ…なにいってんだ‼んなわけ…あれはだな…尊敬してるだけだって。それ以上はなんもねぇよ‼」
「……ほんとに?」
「ほんとだって」
「そっか、じゃあよかった…」
カランカラン…
「っと…お客さん、うちまだ開店前なんですけど…っ‼」
そう、噂をすればなんとやら、件の美咲さんがやって来たのだ。傍らに、クリミネルの姿はなく、代わりに少しおどおどした少女を連れている。え、誰。
「やぁやぁ、久しいねぇ。元気してたかい?」
「まぁ…そんな感じです」
「元気ないねぇ!朝っぱらから痴話喧嘩でもしてたのかい?」
かっかっかっ、と笑いながら席に腰かける。
「で、なんのようです?」
「ん?何の用かって?」
「もうそろそろ時間だからね。さよならを告げにさ」
「それって…未来を連れて行くってことですか?」
「んー残念。まぁ、あながち間違ってはいないけどねぇ」
はっと、未来のほうを見るが、目を伏せている。美咲さんが言わんとしていることをもう知っているようだった。
「さぁ、答え合わせといこうか。」
えらくまじめな顔をして、こちらを見ている。
「まぁ、落ち着て聞きたまえ…結論から言おう。君は本来ここにいるべき人間ではない。」
「は?それってどういう…」
「黙って聞け。君は、今病院のベッドの上だ。意識だけがここにある。今から1年半ほど前に愛澄ちゃん…って言ってもわからんか、見た目はそこにいる未来そっくりの女の子だよ。その女の子と出かけてる最中に、自動車が突っ込んで来て2人とも意識不明の重体だそうだ。ま、愛澄ちゃんは半年もたたないうちに意識が戻ったみたいだけどね。」
「そんなこと、突然言われも信じられるかよ…」
「それが事実だからな。じゃあ、いくつか質問をしよう。君はこの店付近以外の場所知っているか?」
「いや知りませんよ。そもそもずっとこの店にいますし…」
「君は、この店で過ごした記憶…ここ最近以外のことを覚えているか?」
「覚えてないですって」
「じゃあ、未来の苗字は知っているか?」
「えっ…そういえば……知らない…」
「そりゃあそうだろうなぁ、だって苗字なんてないんだから。」
「…じゃあやっぱり美咲さんの言う通りここは…」
「そう、死にかけてるバカに選択肢を与えるための場所だよ。はぁ………んっん。君はどうしたい?」
「どうしたいって…」
「今言ったことを全部忘れてここにずっと居残るのか。ここであったこと全部忘れて、現実で生きていくのか。選択肢は2つに1つだ。選びな。」
「俺は…俺は……」
ここまで一切の沈黙を守ってきた未来が口を開いた。
「みぃは!…みぃは、こうちゃんと……こうちゃんと一緒にいたいよぉ…」
今にも泣きだしそうな顔で訴えかけてくる。
「さぁ…早く選びな。もう時間がないよ。どこで生きたいのか決めな」
「俺は…」
1→未来たちと喫茶店に残る。
2→現実に戻り愛澄たちと再会する。
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