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調べる天才

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ユーリ=ブリタニカ。テラー派最大の暗部。奴を調べれば確実にテラー派への大ダメージを与えられるだろう。いや、そもそもこのタイタニカ号すら限りなく黒に近いグレーだ。一応中立派を公言してはいるもののその実態はテラー派だ。VIPの渡航によく利用されるこのタイタニカ号だがこの船に乗った途端に文字通り『人が変わった』様にテラー派寄りになる。薬物や洗脳の様子はない。だが確実にこのタイタニカ号には秘密がある。それを明るみに出すことができればテラー派に大きな影響があるはずだ。

このタイタニカ号の最大の弱点はおそらくユーリ=ブリタニカだ。奴の兄弟は随分切れ者だった。私の直属の上司、ユニ=ブリタニカ少将は、兄のユリア=ブリタニカがテラー派の中将にも関わらずアース派で堂々と少将の位に着いているし、ユリア=ブリタニカは一代で今や世界の全資産の1%を保持する大資産家だ。その財は決して個人で保有できるはずのものではない。多分奴も切れ者だっただろう。だがそれはもう過去の栄光だ。薬でスカスカになった頭ではろくにまともな策も浮かばんだろう。


「これが我がタイタニカ号です」

「わざわざどうも。こういうことは本来艦長がすべきはずなのだがな・・・。ところで今回ったところ以外にも部屋があるはずだがそこは紹介できないのか」

 タイタニカ号の副艦長の中尉の男に先導されて船内を1順してから聞く。

「はい、そこまでは機密情報に当たるので。それと艦長はお身体が優れませんのでこの船は今現在わたくしが仕切っております」

「ほう、あの”悪魔体質”で名高いユーリ=ブリタニカ少佐がか?」

 わざとらしい聞き方だがそれでいい。下手に嗅ぎまわるよりも、疑っていることを公言して相手方になんらかのアクションを起こさせた方が証拠を掴みやすいだろう。

「はい。まあ、”悪魔体質”も完全無欠じゃあないってことでしょう」

「そうか。少佐には体調には気を付けるようにと伝えといてくれ。今日はもう遅いから私はもう寝るとしよう」

 相手の返事も聞かずに部屋に入って鍵を閉める。念のため中尉が去っていくのを足音で確認してからノートパソコンを起動して報告書を作成する。


・このふねに乗った反テラー派の中に人が変わったかのようにテラー派にくみする者がいる。

・その者は1月以上タイタニカ号に乗船していた。

・また被害者に薬物や洗脳、催眠の痕跡はない。

・この艦の艦長ユーリ=ブリタニカにはかつての実力はない。酒と女と薬に溺れたとの噂は信憑性あり。

・この艦に機密情報あり。要調査。


 ユニ=ブリタニカ少将へ


この艦が消灯時間となる前にメールを送り、電源を落とした。

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