『俺が行っても…』
久しぶりの更新です…(汗)
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村の金を取り返した少年は真っ先に我狼と共に村に向かった。
だが…。
村の門の前で足を止める少年。
我「…行かんのか?」
少「…なあ。」
少「これ…あんたが届けてくれないか?」
少年が差し出した『これ』は山賊から取り返した村の金。
我「…それはお前が取り返した物だ。俺が行っても意味がない。」
我狼が言うが…少年は顔を曇らせたまま言った。
少「俺が行っても…それこそ意味ない…。」
我「…?」
我狼が理由を問おうとすると…
村「盗人だあ!金色の雌狐が出たぞ!!」
我&少
「!」
村人の大きな声。もう何人かの村人も走ってこちらに来る。
少「まずい!」
我「! 待て!」少年は林の中に逃げる。我狼が追おうとするが村人に呼び止められる。
村「おい!あんた何か盗られなかったか!?」
我「…いや。」
少年が消えた方向を見つめながら我狼は答える。
村「そりゃ良かった。最近村の金を盗られてなぁ。」
村「盗人に警戒してるんだ。…ってそれ!村の金じゃあねえか!!」
村人が我狼が少年から押しつけられた袋を指しながら叫ぶ。
村「あんたが取り戻してくれたのかい!?」
村人は嬉々としながら我狼に聞く。
我狼は…
我「俺より…よほど強い奴だ。」
村「?」
我狼の意味深な言葉に首をかしげる村人だが、
我「すまんが村の金は頼む。」
村「お、おう!」
我狼の言葉に頷く。
村人が返事をすると我狼はすぐに少年が消えた林に向かった。