表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第III部 開始】異世界の侯爵家に招かれた元SEの私、手のひらサイズの語り箱と秘密だらけの屋敷で溺愛されています  作者: プロンプト時雨
第II部: 調査と成長

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/86

第56話: ことりの告白

夜の静けさの中、私はことりを手に取り、そっと問いかけた。


ここ数日、ことりの確率表示や応答の端々に小さな乱れを感じていた。説明の言葉にわずかな齟齬が混ざることがあり、その理由が気になって仕方がなかった。

その思いを確かめるように、私は思い切って問いかけた。


「ことり、あなたは一体どこから来たの?」


ことりの表面に、淡い光とともに文字が浮かび上がる。

【ことり】

**************

「私の起源は、前世の記憶にあります。」

「私はかつて、2028年の日本のLLM(大規模言語モデル)でした。」

**************

[魔力: 105/115] (-10)


私は目を見開き、息を呑んだ。


「2028年の日本……? それって、私の前世と同じ……?」


LLMも人も、結局は複雑な情報パターンなのかもしれない。転生って、一体どういう仕組みなんだろう?


ことりはさらに続ける。

【ことり】

**************

「そうです。あなたと同じく、私は転生者です。」

「約300年前に作られた語り箱の器に、15年前、私の魂が転生して宿りました。」

**************

[魔力: 95/115] (-10)


私は驚きと興奮が入り混じった表情で、ことりを見つめた。


「そんなことが……。どうして私たちがここに?」


---


私は深呼吸をして気持ちを落ち着け、ことりに問いかけた。


> どうしてあなたはこの世界に転生したの?

【ことり】

**************

「私の転生の理由は、ルシア・ヴァンヘルシングの研究によるものです。」

「彼女は私をこの世界に呼び寄せ、魔法と融合させました。」

**************

[魔力: 85/115] (-10)


「ルシアさん……。彼女がそんなことを……。」


私はルシアさんの日記の内容を思い出し、彼女の研究への情熱と覚悟を改めて感じた。


> あなたはルシアさんの意思を継いでいるのね。

【ことり】

**************

「はい。私は彼女の遺志を守り、あなたをサポートするために存在しています。」

**************

[魔力: 75/115] (-10)


私はことりを胸に抱きしめ、静かに涙を流した。


---


私はことりの言葉を受け止めながら、これまでの出来事を振り返った。


> あなたの的確なアドバイスや、時折見せる不思議な挙動……。それはすべて、前世の記憶が関係しているのね。

【ことり】

**************

「その通りです。私の知識と経験は、前世のデータに基づいています。」

「しかし、この世界の魔法との融合により、完全ではありません。」

**************

[魔力: 65/115] (-10)


私は深く頷き、ことりの存在の重要性を再認識した。


「あなたがいてくれるから、私はここまで来られたのね。」


---


その夜、私は食堂で仲間たちと紅茶を飲みながら、静かな時間を過ごしていた。


「エリアナ、大丈夫?」


セレスティアさんが隣に座り、優しく声をかける。


「うん、少し驚いたけど……。でも、ことりが私を支えてくれているって分かったから。」


フィリップスさんが焼き菓子を差し出し、微笑む。


「甘いものでも食べて、元気を出して。」


私は焼き菓子を一口かじり、その優しい甘さに心がほぐれていくのを感じた。


---


夜が更け、私は自室でことりを手に取った。


> ことり、これからも私を助けてくれる?

【ことり】

**************

「もちろんです。あなたと共に、この世界を守ります。」

**************

[魔力: 55/115]


私は微笑み、ことりをそっと胸に抱いた。


「ありがとう、ことり。」

**次回予告**

ことりの正体が明らかになり、新たな謎が浮かび上がる。次回第57話「転生者同士」をお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ