第15話 ヤリス・S660混結重連
小岩剣の元に、HONDAが小岩剣の根も葉もない噂と個人情報をばら撒いた事件を起こした賠償金が一気に払い込まれた。
赤城ディスタントムーングループ(ADM)と対をなし、小岩剣の根も葉もない噂をばら撒いた元凶の派閥「両毛連合」は僻むが、そのために被害を被った小岩剣他、赤城ディスタントムーングループは何も言わない。
「そもそも根も葉もない上、嘘っぱちの噂を広める行為の片棒を担ぐって、一流の自動車企業としてどうなんだよHONDAは。」
と、三条神流は吐き捨てる。
三条神流は今、相方の松田彩香と小岩剣の買い物に付き合って、TOYOTAのディーラーにいる。そして、
「即決かよ。」
と、三条神流は呆れ返る。
ヤリスをそのまま契約してしまったのだ。
「TOYOTA仲間が増えた。」
松田彩香は微笑んだ。
「まぁ、ヤリスは燃費も良いし、税金もバカ高くも無いしね。私のはね―。」
「それを言ったら俺も―。」
と、松田彩香と三条神流は言う。
GR86とZD8型BRZは大量の燃料を搭載する上、燃費もあまり良く無い上、重量や排気量等から税金もそれなりにかかるのだ。
納車は2週間後と言う話になって、ディーラーを後にすると、そのままその足で目と鼻の先の霧降が働くカーショップ「マルシェ」に寄ると、今度はS660のエンジンを弄ると言い出す。
「どっちなんだよ。ヤリスなのかエスロクなのか。」
と、霧降は苦言を漏らす。
「メインはエスロクです。しかし、エスロクでのバトルテクニックの幅を広げるためには、ヤリスで走って、敵を知る必要があります。そして、S660では出られるレースや走行会が限られ、戦績も極端な物になってしまいます。ヤリスを投入する事により、そうした穴を埋めることを狙っております。また、エスロクのエンジンチューニングは、ヤリスで得られた物をエスロクに反映する際の助けにしようと。」
「まぁ、ハチロクのエンジン積んだり、シルビアのエンジンを積んだりって話じゃなく、そのままのエンジンに、ホンダツインカムのビックスロットルを搭載って事だから、話は分かった。エンジンの件は、新車買うより時間かかるし、手間かかる。ヤリスが来てからにしろ。」
S660のエンジンは、ヤリスの納車後という話になった。




