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自分が死刑執行される場合どうなるのか考えてみた リアルバージョン

作者: 水魚青二

俺はこの生活に不満を持ちながらも、3食食えるし布団の中で眠れる。おまけに熱中症防止のために24時間冷房もつけられているという豪勢な生活だ。



死刑判決が出てからは、娯楽も本を借りられ、差し入れから俺の趣味のアニメや漫画情報も入ってくる。どうやら精神状態を保つために許可されたようだ。菓子も食えて俺はチョコパイが好きだ。



ある日、それが急に刑務官の一言で終わりを迎える。



人間ある意味、かったるいようでも恵まれた現実という「うつしよ」から地獄に落とされる時が一番怖いのだ。



「出房!」



目を大きくしながら、今までしぼんできた感情が大きく膨らむ。



(え!?ついに、その時が来たんだな)



(はああ、ついにこの時がきちゃったかー☆)現実をそらすために他人事のように思う。


「早く、出なさい」


「あ、あの・・・」



俺はそれから言葉が出ない。



それから数人、警備隊の屈強な男が牢に入ってきて俺を抑えつける。


俺は嫌がって、腰を抜かした。

俺は頭が真っ白になった。



「い、いやだ!」



俺はそこではじめてこれから死がすぐそこに待ち受けていることを感じる。



「おい、7130番、抵抗するな、立て!!」


「いや、無理」


「じゃあ、これから執行台まで行くからな」執行官が言う。



「連行!」粛々と刑務官によって引きずられて出坊する。



それは、俺がこの刑務所に収監されて刑務官が一番怖かった瞬間だ。


引きずられるのが嫌で立つ決意をする。


「わかった。立ちます。」



「ふぅ・・ふぅ・・」目を閉じながら過呼吸をする。



目を開きうつろな目のままであった。



俺は足に力が入っていない状態で本能に逆らいながら歩き始めた。



そして俺は死刑執行室に行った。



質問をされた。遺言はないか、死ぬ前に儀式は必要ないかである。


「死ぬ前にあなたの意見を聞いてくれる教誨師がいます」

またついでに、お菓子を食べることを薦められた。



「いいえ、両方、いりません!」



俺は、菓子をよこすくらいだったら今死刑執行しないでくれよと思った。



そして、刑務官が死刑執行に関しての文章を読み上げる。


なにか言い残すことはないか


「ない!」


俺の脳は焼かれたみたいに憔悴していて全然意味が理解できない。



そして目隠しをされようとする。



「い、いやだあああ。」



自分の感情が出てしまったのは何年ぶりだろうか?子供の頃に泣かされて大泣きした以来かもしれない。



そして、めったに泣かない俺はありのまま号泣した。



おれは「と殺」される牛が涙を流したというテレビの特集を見たことがあるまさしくそれなのか?



「おとなしくするんだ」



おれは目隠しをされた後、首に縄をかけられた。



「はあああああ、はあああああ」嘔吐しそうなくらい息を吐く。(ああ辛い苦しい助けてごめんなさい。時を戻して・・。クソっ!絶対こんなこと(殺人なんか)しなければよかった。そもそも日本が悪い死刑なんか廃止せず残しやがって)





(俺は死なない。まだ死ぬわけないんだ。ご、こめん死にたいと思って願いが叶ったけど反省してます。時よ止まれ、そして天の使者よ俺を救え。)完全な現実逃避である。



そして刑務官が死刑執行のボタンを押す。


執行のブザーが鳴る。


ところが俺は死んでなかった。死刑執行のボタンを押す五人の執行員の内の一人がびびって押し忘れたらしい。しかも刑務官の精神的負担軽減のために余分に数多く設置されたボタンの中でアタリのやつを。


刑は中断した、ほんのしばらくの間、仕切り直しのための作業が行われた。結果的に再び刑の執行が行われた。俺はそのままで放置だっただがその刹那の時には死ぬ恐怖しか考えられず、それでも手錠と目隠しをされた状態で暴れ抵抗していた。


死刑を受けてみてわかったけど、絞首刑って即死だからね、十分苦しむ時間なんてないよ。

床が開いて下に落ちて落下による衝撃で延髄が破壊。それから完全に死ぬまでしばらく吊るされる。




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