下級神
下級神。それは神の中で地位が低いものを指す。地位が低いと言うがそれは準備期間でもある。もしも上位神に何かあったら次の上位神に選ばれるのは下級神の中からだ。現に今の上位神にも何神かは下級神が元だ。しかし、その座が空く事はほとんど無い。上位神はその強さを認められてその地位についているし、それに信仰心なども関わってきてよっぽどの事がなければ上位神に上がることは出来ない。現に最後に下級神が上位神になったのは5000年前でそれ以降は誰一人として、上位神に上がれていない。しかし、チャンスがきたのだ。偉大なる最上位神である天空神セレシア様は裏切りや堕天をした上位神の首を取ってくれば代わりに上位神にしてくれると。言ったのだ。こんなチャンスは二度と無いと思い私はお姉ちゃんを裏切った。
後悔はしている。大好きなお姉ちゃんを裏切った事に対して非常に罪悪感を抱いてる。それでも私は上位神になりたいのだ。憧れていたお姉ちゃんみたいにカッコよくて立派な上位神になりたいのだ。……でもお姉ちゃんの首を取るのはやめよう。てか勝てないし。て事で、
「みんなーお姉ちゃんに首を取る事伝えて来たよー。」と私が言うと、「お疲れ様ミスト。」と私に声を掛けたのは泡の神のバブルだ。バブルはアフィーさんに憧れているみたいだ。そして、「で?いつ戦いを挑みにいく?」と私が聞くと、
「では明日などどうでしょうか?」と天から声が聞こえて来た。この声は⁉︎天空神セレシア様だ❗️私達は全員頭を下げて、「偉大なる天空神セレシア様❗️有難きお言葉ありがとうございます❗️セレシア様の言う通り、我々は明日上位神達に戦いを挑ませてもらいます❗️」と言った。すると、「分かりました。それでは明日お願いしますよ?上位神の席は全部で15あります。なのでこの中からならのは半分もいません。頑張って下さいね?」と言うと、セレシア様の声は聞こえなくなった。
……それにしても明日か。急だな。と私は思ったが言った次の日に攻めてくるとは流石に思わないだろう。よし頑張るぞ❗️と心に決めて私は眠りにつくのだった。
「我が【愛】❗️するアルタリス様❗️天空神セレシア様が下級神達に上位神の皆様の首を取らせそうとしてますが大丈夫ですか?このままではフーカ様を最上位神の座に座らせると言うアルタリス様の計画が台無しになってしまいます。」と俺にラブエルが話しかけて来た。
……さて困ったな。セレシアの奴俺より先に手を打って来たか。俺の計画は、上位神達が抜けた穴にしばらくは守護天使達で補う事にして、元の上位神達を説得して、天界の管理を任せようと思っていたのだが。セレシアの奴全てを取っ替えるつもりか。まぁいいか。いざとなれば混乱に乗じて、風神フーカだけを拐えばいいだろう。「ラブエルよ。下級神達の監視をしていろ。」と命令を下すと、「ハイ❗️アルタリス様の【愛】❗️に答えてみせます❗️」と言いラブエルは飛んで行った。
……さてと。俺は、ラグーンの所にでも行くか。そうして俺はラグーンの所に向かうのだった。