観戦
……マジか。あれだけのダメージを負いながらこれだけの威圧感。マオは本当に強くなったなー。と私はライ姉達の戦いを見ながらそんな事を思った。どうやって見ているかと言うと、私が飛ばした別世界にはカメラがあってそれをテレビに飛ばしている。それだけだ。それにしても、
どうして私の部屋に上位神が集まっているのだろう。コイツらのせいでメラと気持ちいい事してたのに、メラ帰っちゃたじゃん。まぁパーティーの準備だから仕方ないんだけどさー。と思っていると、
「ねぇー。フー。私もー行きたいんだけどー。」とギーアが言ってきた。そして、「辞めとけよ。姉貴。アイツめっちゃ強いぜ⁉︎」とガイアがいい。「マオちゃん可愛くなったなー。」とガース。そして、「ガースお願いあるんだけどいい?」とフリス。そして、「どうしたのフリスちゃん?」とガースはフリスに聞き、フリスは、「ガイアとイチャイチャしてくれない?」とガースに頼んでいた。それに、「ハ❓私のガーくんとイチャイチャするとか許す訳ないじゃん。」とギーアはブチギレ。
……最悪だ。コイツら騒ぎすぎだ。と私は思った。なので私は、「アンタらさ。マジで黙ってくれない?この戦い勝手に私のこれからの運命がかかってるんだから。集中して観たいんだけど?」と睨むと、「ごめんねー。フー。ギーアお姉さんが悪かったよー。」とギーアが私を子供扱いしてきた。……うざい。コイツは昔からこれだ。ライ姉と仲良しだから私も妹みたいに扱う。そして、「そんな心配しなくても大丈夫だよー。確かにマオは強いけど、フーの結婚が掛かっているならライカは絶対に負けないってー。それとも、フーはライカの事が信じられないの?」と私の頭を撫でてきた。
……まっそうだよね。私の為ならライ姉絶対に負けないし。じゃあのんびり観戦でもしようかなーと思っていると、「俺の姉ちゃんから離れろ❗️」とガイアが怒鳴り、「神器、大地の鉄球❗️」とガイアが神器を出してきた。そして、私に向かって、大地の鉄球を振り下ろしてきた。
私は向かってくる鉄球を避け。ふざけんなよ。このシスコン野郎!と少しイラついた。ギーア止めろよ。と思ったが、「ガーくんが私のために怒ってる。嬉しい❗️」……ダメだ。流石ライ姉と同等と言われるだけの事はある。恐るべしブラコンのギーアとか思いながら飛んでくる鉄球を全て交わしていると、
「ガイア❗️テメェーフーカちゃんに鉄球をブンブン振り回しやがって❗️絶対に許さないぞ❗️神器、死神の大鎌❗️」とガースまで神器を出してきた。それにフリスは、「二人の熱い絡みが見れるかな❗️」とワクワクしている。そして、「ガース❗️アンタ私の可愛いガーくんをいじめるつもりなの❗️絶対に許さない。神器、木喰仏像❗️」と相変わらず訳の分からない神器を出してきた。そうギーアだけ神器のだけおかしいのだ。普通神器は武器なのだが、ギーアは巨大な木で出来た仏像を出し、それに入り込んで戦うのだ。つまり、ロボットみたいなものだ。そして、「私はガイアとガースの絡みが見たいんだ。邪魔するなギーア❗️神器、氷結の牙。」とフリスも神器を出した。そしてここでも戦いが始まってしまった。
私は自分の周りに結界を張り、ライ姉達の戦いを観戦するのだった。