ドグマVS神官
「貴方が僕の相手ですか。初めまして。僕はフーカ教6司教の一人、ドグマ・アルザードです。」と挨拶をすると、「挨拶ができて偉いな坊や。俺は、フレイ教、四神官の一人、シヤーツ・ロイスだ」と返ってきた。
「ガキ扱いするんじゃねぇーよ❗️飲み込め❗️暗黒空間❗️」僕は怒りに任せて、敵の神官を異能スキルで殺そうとしたが神官は消えた。
「どこに行きやがった❗️」と僕が辺りを見渡した。すると、「下だよ。坊や。」神官は僕の影の中から出てきて僕にアッパーをしてきた。
「ウェェェェェェーーーーン❗️痛いよーー❗️」僕はあまりの痛さに泣き出してしまった。すると神官は僕に駆け寄り、「大丈夫か❗️ドグマ❗️」……コイツいったいなんのつもりですか?と僕は疑問に思った。そもそも僕を泣かせたのはこの男だし。さらに、僕はフーカ教の人間。フレイ教の人間がフーカ教の人間に優しくするなんてあり得ない。何かの作戦に違いない。なので僕は、駆け寄ってきた男に頭突きをかました。
しかし、「いてて、やられたー。」と言って倒れた。それはまるで子供のチャンバラに付き合いわざと倒れる父親のように。どうやらこの男は僕をとことん子供扱いするみたいだ。
「舐めんなー❗️僕はフーカ教6司教、ドグマ・アルザードだぞー❗️フレイ教なんかに舐められてたまるかー❗️」僕はわざと倒れた神官に攻撃を仕掛けたが全て簡単にいなされた。クソどうしてだ。なんで攻撃が全然当たらないだ。この男は確かに強い。しかし強さで言えばカルメイラ司教やギイラ司教の方が上だ。そして僕は二人との訓練で攻撃が全く当たらないなんて事はなかった。なのにカルメイラ司教やギイラ司教に劣るこの男には攻撃を当てる事が出来ない。まるで動きを全て読まれているかのように。すると、
「ドグマよ。もうおしまいか?所詮は子供。戦場に出るべきではないな。」ふざけるな。確かに僕は6歳だが。それでも僕は、フーカ様に仕える6司教の一人だ。その僕がこんな簡単に負けていい筈がないんだ❗️僕は、
「確実にお前を消してやる。暗黒空間の恐ろしさを教えてやる❗️出力最大❗️全てを飲み込んでやる❗️」そうして僕は全エネルギーを使った。本気の暗黒空間は全てを飲み込む。そして、僕の半径100メートルからは全てが消えた。仲間も何人かいたが全て飲み込んでしまった。フーカ様の大事な信徒達を僕は飲み込んでしまった。自分が勝ちたいと思いだけで。クソ。と僕が悔やんでいると、
「今のは流石に危なかったなー。」と平然とシャーツ・ロイスは姿を表せるのだった。どうして。僕は絶望した。すると、「坊やじゃ私には勝てない。子供は子供らしく家でお母さんにでも甘えたらどうだ?」と僕に言ってきた。なので僕は、
「あんな奴。この前殺した。フーカ様への信仰が足りなかったんで僕が殺した。」と言うと、その男は今までと雰囲気が変わった。
「殺しただと……?お前、アイラを殺したと言うのか?自分の母親を」ん?なんでコイツがママの名前を知っているんだ?と僕は疑問に思うのはだった。