生贄
そして私達、フーカ教、ライカ教。合計3000人でゲノム火山に突撃した。ゲノム火山では、邪教徒が何やら怪しい儀式をしていた。数は私たちの倍をいた。しかも子供の割合が多い。まぁ子供がどれだけいようと皆殺しなのは確定なのだが。どうやら邪教徒達はまだ気づいていないようだ。やるか。「特大火球。」私が攻撃を始めた事により戦闘が始まるのだった。
数は倍いるが質ではこちらが上回っていた。訓練の成果が出ていてよかった。だが私は戦っている中、違和感を感じた。子供を全然殺していないという事だ。割合的に子供が6割程いたのにまだ子供を200人程しか殺していないので。おかしいと思い私が周りを見渡すと、子供達が火口の側にいた。私がその様子を眺めていると、「メラ司教❗️早くあの儀式を止めてください❗️」とドグマ司教に怒鳴られた。あれ儀式なの?と私は思いながら火口に向かった。私が火口に後少しと行ったところでそこにいた子供達は全員火口に飛び込んだ。
……は?私は突然の事に驚きを隠せなかった。え?なんで?飛び込んだの?と私が戸惑っていると「ハハハハハハ❗️これで我らの目的は達した❗️子供達を生贄に捧げる事で❗️暗黒界の神々をこの世界に顕現させることが出来るのだ❗️」とこの邪教徒達のリーダー格がいきなり騒ぎ出しので、「うるさいですね。」とバギル司教がそのリーダー格にとどめを刺した。
リーダー格が死に統率力を取れなくなった邪教徒達を私達司教が筆頭に始末した。全員始末して私たちが休もうとしていると、「皆さん❗️ここから今すぐ離れましょう。あれは、邪悪な神を呼び出す儀式なんです。僕の情報では過去に同じ方法で邪悪な神が現れたんです。だから今すぐここから離れましょう❗️」とかなり焦ったドグマ司教が私達に訴えてきた。まぁ、儀式なのかは分からないが、死体も落ちていて気分が悪いから帰るとするか、と私が転移の指輪を使おうとしたら効果が発動しなかった。そして次の瞬間、辺りに落ちていた死体が全て消えた。
私達はこの異常事態に備えた。しかしもう遅かった。気がつくと私は後ろから何者かに胸を貫かれた。……
「風神のクソ野郎がぁぁーーー❗️アイツのせいで暗黒界はボロボロになって、父上も殺しやがって❗️絶対に、絶対に許さんぞ❗️必ず殺してやる❗️そして❗️貴様ら風神の下僕共もだ。我らの闇の神の力となる下僕共を抹殺してくれたおかげで力が十分に戻らないだろうがー❗️貴様らを殺し少しでも力の足しにしてくれるわ❗️」
「特大火球」私は喋っていた暗黒界の神に不意打ちを仕掛けた。すると、
「何故貴様が生きている。先程胸を貫いたはずだが?」と私に質問をしてきた。……ダメージは0か。本気で放ったんだけどな。……関係ないか。アイツはフーカ様を殺すと言った。だから私、いや私達がやる事は決まっている。アイツをこの世から始末する事だ。そして私達は子供達を生贄に現れ、死体で力を回復した暗黒界の神を殺すことを決意した。