壊れた風神
………………ライ姉。……どうして無視するの?……私の事嫌いになったの?………私に愛想尽きたの?……ねえライ姉、何か言ってよ。……私が悪いんだよね?そうだよね?私何かライ姉を怒らせる事した?ごめんなさい。いつもライ姉が何しても怒らないから調子に乗ってた。本当にごめんねライ姉。………………ライ姉……お姉ちゃん、フーカはお姉ちゃんと一緒にいたいよ。
俺はライカちゃんがやられるのを見てることしか出来なかった。デモーニオ様がいや暗黒神が何をするのか分かっていたのに動けなかった。怖かったんだ。そして今も俺は動けない。体へのダメージもあるが怖いのだ。ただひたすらに暗黒神が。ライカちゃんは地面に落ちてきた。暗黒神が落としたようだ。フーカちゃんはただライカちゃんの側によるだけだ。ただ一つ分かる事はあれはいつものフーカちゃんじゃない。俺を闇から救ってくれたフーカちゃんでは。……?あーそうか今度は俺が救う番なんだなフーカちゃんを。そう決意した俺はフーカちゃんの元まで駆け寄った。
フーカね本当はお姉ちゃんの事好きなんだよ?そりゃ恋愛的に好きかって言われたら分かんないけどさ。でもお姉ちゃんが私の事思ってくれるように私もお姉ちゃんの事思ってるんだよ?たまーに面倒くさいなーと思うところもあるけどそれも含めてフーカはお姉ちゃんの事好きなんだ。………………ねぇお姉ちゃんフーカ寂しいよ。
すると私の後ろから誰かが近づいてくる。…あれは、
ガースか。あいつがもっと早くお姉ちゃんに離れろって言っておけばお姉ちゃんを守れたかもしれないのに。全部あいつが悪いんだ。気がつくと私は暴風の槍を構えていた。「消えろ、神風投槍。」そして私はガースの肉体を破壊した。いちよ魂は残している。……魂⁉︎そうだ私達神は肉体を破壊された程度じゃ死なないんだ❗️じゃあライ姉の魂はどこにあるの?私が当たりを見渡すと暗黒神がライ姉の魂を持っていた。
そして「ククク貴様の探し物はこれかな」とライ姉の魂をおもちゃみたいに扱っている。ふざけやがって私がライ姉の魂を返せと言おうとした瞬間暗黒神は「ライ姉の魂を飲みこんだ。」……⁉︎私の希望は消えた。もうライ姉が戻ってこない。私これからどうやって生きていけばいいんだろう。私も暗黒神に同じことをされればいいのかな?そうすればライ姉に会えるのかな?まぁ多分会えないと思う。死んだ魂は冥界に行くのだけどそんな都合のいい事は起こらないだろう。しかも冥界を支配している冥王は暗黒神の弟だ。だから私の望みが叶う事はないだろう。あははきっと今までライ姉に辛くあたってたバチがあったたんだろう。お姉ちゃんごめんね。そして私の心は完全に壊れたかと思ったが、いつの間に肉体を修復したガースは私にある言葉を告げるのであった。