4人目の司教
私達はフーカ様から預かっていた転移の指輪で地上に降りてきた。これから邪教徒達を壊滅させる訳だがどこにいるんだろう?そう私は邪教徒達がどこにいるか知らないのだ。邪教徒達は常に移動している為どこにいるかなんて検討もつかないのだ。しかし何もしない訳には行かないので私は司教を集めて会議をした。フーカ教からは私とバギル司教そしてギイラ司教。ライカ教からはライカ教最高責任者であるアルトス殿が来ていた。するとバギル司教が口を開いた。「皆さん。私は邪教徒達の場所に一つだけ心当たりがあります。」と言ってきたのだ。なのでバギル司教を問い詰めると「落ち着いてください。皆さん。簡単な話ですよ。ドグマ司教に頼むことができればですがね。」と私達に言ったのだ。
ドグマ・アルザード。フーカ教、6司教の1人でありあらゆる情報を持っていると言われる情報屋としても有名な人物だ。どこにいるかは分かっているが協力してくれるかと言えば微妙だ。ドグマ司教は私たちの中でも以上にフーカ様を信仰している。だからフーカ様に自分より先に会った私達が気に食わないのだ。まぁ拗ねているのだ。まぁ仕方ないよねまだ6歳だし。そうドグマ司教は最年少で司教になった熱狂的信者なのだ。もちろん私もだけど。でも頼りがドグマ司教しかいないので私達はドグマ司教が住んでいる町に向かうのだった。
向かったのは司教の3人だけなので遠く離れた町だったが割と早く着いた。そのまま町に入り私達はドグマ司教の家に向かった。
ドグマ司教の家につきドアを叩くとドグマ司教のお母さんが出てきた。「これは!メラ司教、バギル司教、ギイラ司教。息子に何か御用ですか?」と言われたので私は「そうですね。フーカ様の大事な用事できたのですがドグマ司教はいますか?」と笑顔で聞いた。
「申し訳ありません!」とドグマ司教の母は私達に土下座を始めた。「息子は今、友達と遊んでいましてもしお時間いただけのであれば我が家で息子の帰りを待っては貰えませんでしょうか。」と言われた。正直引いてる。いくら立場が違うといえどここまでされるのは。と思っていると「ママ!頭を上げて!僕帰って来たから!」とどうやらドグマ司教が帰って来たようだ。そして私達の方を見て「お久しぶりです。ギイラ司教!」と何故かギイラにだけ挨拶をした。え?死にたいの?私いちよ司教の中での序列1番上だよ?その私無視するとかなくない?フーカ様の1番の信徒だし。そんな事を思っていると「カルメイラ司教!フーカ様の1番の信徒は僕です!」と私に喧嘩を売ってくるのだった。