鬼教官
私はフーカ教、6司教の一人、メラ・カルメイラ。私やバギル司教そしてギイラ司教はともかく他の信者達が弱すぎる!これではフレイ教を完全抹殺することが出来ません。フーカ様は最初の頃、争いを好まないと言っていました。なのに何故私がここまでフレイ教を潰したいかと言うと、私は聞いてしまったのだ。まだ空中都市フーカに住む前の話だが私がたまたま用事で外を出歩いているときにフレイ教の奴らがフーカ様を侮辱していたのだ。だから私はそんなゴミどもを根絶やしにしたいのだ。まぁそう言うことでフレイ教を完全抹殺するために信者達を鍛えなければならないのです。そして私は信者達を鍛える為に訓練所が欲しいとライカ様にお願いしたらボロボロの訓練所が出来た。やはりフーカ様にお願いすれば良かったと後悔したがライカ様はフーカ様の姉君であるのでしっかりと感謝を伝えた。
「ねえ?フーちゃん。メラがね訓練所を作って欲しいって言われたから頑張って作ったよ!」ライ姉は何を言ってるんだ?訓練所?てかどうやって作ったの?私はいくつも疑問があったのでライ姉を問い詰めた
「ライ姉?訓練所って何?まずどこに作ったの?」と聞くとライ姉はどうやら空中都市フーカの端の方に訓練所をつくったみたいだ。どうやって作ったとかというと創造の異能を持っていないから頑張って建築したそうだ。まぁそれならいいか。とりあえず今は暇なのでその訓練所に行くとしますか。私はライ姉に案内を頼んで訓練所に向かった。
「そこ!何してるんですか!そんな事も出来ないならフーカ様の為に働く事は出来ませんよ!しっかりとしなさい!」私が訓練所に入るとメラが怒鳴っていた。「しかし。メラ司教もう三日も寝ていません。少しは休ませて貰えませんか。」と今にも倒れそうな男が言っている。確か名前は、クランだったかな。「黙りなさい!クラン。貴方はただでさえ弱いんです!貴方には休む時間などありません!少しでもフーカ様のお役に立ちたいのであれば黙って私のメニューをこなしなさい!」厳しいなメラは。しかし周りを見渡すとクラン以外も全員ボロボロだ。何人か倒れているし。仕方ないと考えた私はメラの元まで行った。
「メラずいぶん頑張ってるね。」とメラに話しかけるとさっきまで怒鳴っていたのが嘘のような笑顔と可愛い声で「フーカ様!」と私が来た事により信者達も私の方を向いている。「メラ?ちょっと厳しいんじゃない?」とメラにいうと「いえ!そんなことはありません。だってまだ腕立て1万回、腹筋1万回、背筋1万回、スクワット1万回、100キロ走らせて、耐久力を上げる為私やバギル司教の魔法を喰らって、信者達同士で戦っているだけですので全然厳しくないです!でもフーカ様がそう思われるのであれば、皆さん1分だけ休憩していいですよ!」うーん。これはあれだ鬼教官って奴かな。前に読んだ漫画にこんな奴がいた。確か恨みを買って最後には殺されたような。このままじゃメラが危ない!私はメラに私の部屋に来てと言い信者達に「皆さん。頑張ってくださいね。応援してますよ。」といった。するとさっきまでボロボロだったのが嘘のように動き出し。フーカ様最高!とかフーカ様の為ならどんな厳しい事でも頑張れるとか聞こえてきた。そして今まで忘れていたライ姉が「単純だね。」と言ってくるのだった。