母VS姉妹
ライ姉は母様目掛けて雷魔の太刀で雷を纏った斬撃を放った。しかし母様はそれを小指で受け止めていた。「あら?ライカじゃない。どうして貴方がここに来たのかしら?」するとライ姉は「は?なんでって私がフーちゃんのお姉ちゃんだからに決まってるじゃん!」と私なら言ったことと全く同じ事を母様にも言った。少し母様は黙って「なるほど。全くもって理解出来ないわ。」ですよねー。私も一切理解出来てないし。まぁそんな事はどうでもいい。私もライ姉に続いて暴風の槍で斬撃を飛ばしたが簡単に弾かれた。「ねえ!ライ姉どうすんの?母様相手になんか勝機とかあるの?」と私が聞くと「そんなの無いよ!フーちゃんを助けたいその一心だけでここに来たんだからそんな後の事なんて考えてる訳ないじゃん!」そう言われると少し照れるな。だがこれで少しは楽になった。実際のとこ私とライ姉の力をプラスしても母様には勝てない。でも私たちは姉妹だ。連携をとりながら戦えば力は何倍にもなる。それに母様は精神世界に入れ込んでるだけなので元の力の半分も出せていない。これならいける!そう思った私はライ姉との姉妹だからこさ出来るコンビネェションで母様と戦った。
それでも母様は強かった。こっちは神器も使い二人がかりだがそれでも私たちが押されている。「やるわね。ライカ、フーカ。正直この状態でも二人を圧倒出来ると思っていたのだけどどうやら私の思い違いだったようね。ごめんないね。」ふん、やっぱり私は母様が嫌いだ。「うるさい!いつもそうやって下に見てくらえ真空刃!」それに続きライ姉も「私もそうやって娘である私達をバカにするのは許せない。私だけならまだしもフーちゃんまでバカにするのは絶対に許さない!十字の雷!」をそれぞれ神器で攻撃をしたが母様には少ししか効いていない。そして今度は母様が攻撃を仕掛けてきた。さっきからする攻撃はただの拳骨なのだがどうしても防げない。「クッ!竜巻きの兜、竜巻きの鎧、竜巻きの盾!」「チッ!雷魔の太刀、フォルムチェンジ!雷帝の鎧!」私達は出来る限りダメージを減らすよう努力したがそれも虚しく大きなダメージを私達は受け続けた。「うふふ。もうお終い?ライカ、フーカ?貴方達が悪いんだから早く罰を受けなさいよ。」クソ!悔しい。私ではやはり母様には勝てない。
と母様は私がそんな事を考えていると思っているのだろう。さっきも言ったが母様は本来の半分も出ていない上にここは神界ではない。だから実は母様もしっかりとダメージを負っている。だがそれを悟らせないためのあの態度なのだ。塵も積もれば山になるとはこの事だ。なので母様は後一回大ダメージを与える技を与えれらばとりあえず私達の勝ちなのだ。だったらやるしかないと決めた私達はもう動けないフリをして一撃で仕留めれる技の準備をするのだった。