司教
魔王軍の軍勢を倒して眠りについた私だったが嫌な気配がしたので眠れなかった。私がゆっくり出来ない気がした。特にメラが何かを言い出してきそうだ。そして今私の悪い予感は当たっていた。「フーカ様!これより先の戦いではフーカ様ばかりを戦わすわけにはいきません!そのためにフーカ教の信者をもっと集めようと思います。まずは6司教を集めます。まぁ要するに残りの5人を集めると言うことです!」これからの戦い?何言ってんの?私戦いたくないよ?面倒いし。昨日戦ったのはメラの料理をこぼす原因を作ったからだ。……あれ?てかアイツら何もしてなくない?あれ普通の地震だったような気がするんだけど。まぁすぎた事を気にしても仕方ないか!てか司教って他にもいるんだ。どうやって探すつもりなんだろう?気になった私はメラに聞く事にした。「ねぇメラ?他の司教達の居場所って分かるの?」と聞くと「いえ!分かりません!だから信者300人を投入しました。信者に全部任せてます!」マジ。まぁいいかそんぐらいいなくなれば静かにもなるかな?
と思っていたが何故か一人はすぐに見つかってしまった。「貴方様が我が主神、風の女神フーカ様ですね!何と神々しく美しいお方何でしょうか!私はフーカ教6司教の一人、バギル・マウスと申します!今後貴方様に一生の忠義でお仕えします!」何故だ!早すぎるまだ半日しか立っていないぞ!しかも新たに信者500人連れてきている。信者全員が私を見て騒いでいる。最悪だ。やっぱ引っ越そうかな?とは言ってもな引っ越すのも面倒いしな。やっぱいいや。メラに黙らせれば。そして私はメラに相槌をした。すると察してくれたメラは「バギル司教!フーカ様はあまり大人数での対話を望んでいません!他の信者達を一旦外に出してくれますか?」「これは!フーカ様失礼しました!メラ司教お教え頂き感謝します。」そう言い自分が連れてきた信者を全員外に出してくれた。そして、「それでは,バギル司教?貴方は何か得意な事はありますか?」そうこれは肝心だ。なので聞くことにした。すると、「ハイ!このバギル、お菓子作りだが得意です!」採用!と言いたい所だが一回食べてみないとな!メラはお菓子はあんま作れないからな。するとバギルはマカロンを作ってくれた。いちよレシピ本を渡したがこんなにも早く作れるなんて!まぁ肝心なのは味だそして私はマカロンを一口かじった「美味しい!」凄く美味しい!「光栄です!フーカ様!」あれ?メラが機嫌悪そうだ。もしかして嫉妬してんのかな?可愛い。私はメラにマカロンをあーんしてあげた。「フーカ様が私のあーんしてくれたえへへ。」どうやらメラは元に戻ったようだ。そして私はバギル司教の方を向き「バギル司教。あなたを私の専属のお菓子職人に任命します。「勿体なきお言葉です。フーカ様!」とバギルは涙を流し喜んでいる。まぁやっぱ涙は美少女が流すから価値があるんだよね。バギルの顔はカッコいいけど私は男には興味ないからな。
そんな事もあって私のところには新しく500人の信者と6司教の一人バギル・マウスが仲間に加わるのだった。もうこれ以上は勘弁してほしい。うるさいから。