表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

ふいたタバコの煙が夜の暗がりと同化する…



俺は夜の闇よりも黒い漆黒のスーツを肩にかけ、雲がかかった月夜を仰ぎ見ていた。不況のせいでシノギが減り、兄貴分から恫喝される毎日。全くもって俺のせいではないのだが、ため息ひとつつくものなら指飛ぶ。家に帰りタバコをふかすその一瞬まで、気を緩められない。



それが、 新堂(しんどう)組若衆「西条 強(さいじょう つよし)」。御歳28歳極道の日常だ…。



「……よし。やるか……。」



俺は存分に堪能した煙草を皿に押し付けた。

そして意を決するように部屋に戻る。



机の上には予め起動準備をしておいたPCが置かれている。電気代を極力かけないため、部屋の電気は付けない。PCの電源を入れ、画面のあかりだけが部屋を照らし出した。



俺は使いなれ、無数の手垢がついてるであろうマウスを振りアイコンをタップする。気にはならない……それが漢ってもだと心底思う…。



「さあ……今日もお楽しみだ。存分に俺を堪能させてくれや……。」



誰も聞いていないであろう部屋に、取り立てで培った低いドスの効いた声が響く。



そして、画面から映像が映し出され、1人の女が微笑みかけた……。



「ラブリーファンタジー! 今日もラブファンの世界で元気に愛を育もう♡」



「今日もエシルたん……可愛いやっちゃなぁ。」



俺は、元気に笑顔を見せる女に向かってニヤリと微笑見返した……。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ