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リアの為ならどんな事でも(ウル視点)



     セシリア守護ファンクラブ






 それは俺達家族に加え使用人やセシリアを好きな者達で構成された組織


 俺が副会長を兄さんが会長とした今日できたばかりの組織




 できてわずか半日もしないうちに、何処から仕入れたのかスノーライト家の血筋の人間25人に、スノーライト家に仕える使用人40人、騎士団120人、暗部20人が加入した


 全ての人を数えると総勢209名となる




 兄さんが思いついたこの提案は俺達にとってまさに神のごとき案だった。


その日からファンクラブの人間は更に知識や戦闘、防衛、守護等の様々な面を異常な速さで習得していき




 1週間もたてば早いヤツで冒険者で表すならAやSランクまでにのぼりつめた


その実力は国に仕える騎士団の1番強い第3騎士団団長を1人で相手して余裕で勝てる程の強さだ


冒険者の中でもSランクは1つの国に1人いれば奇跡とされるほどの強さだ




 現在領内の人達もファンクラブに所属し家の領地は街の人が5人いれば国を回せるぐらいの知識や力を持った人間の集まりになった


リアの婚約者ができたと聞いてから半月、大きくなった組織に大きいからと言う理由で入会する人間が多くいるが、リアと関わりしばらくするとリア至上主義の人間になる




そこまでの魅力を持つリアは天使なのかはたまた小悪魔なのか、まぁどんなリアでも愛してることに変わりはない


 俺達は今守護ファンクラブの隠れ家で1部の入会者を集めピリピリと重い空気の中で話し合いが行われている




  「皆さん、今日緊急的に集まってもらったのは他でもない恐らくもう知ってると思うが、わずか5時間ほど前リアが襲われた件についてです」




そう今回集まったのはリアが襲われたからだ、今日はリアの誕生日で今朝から誕生会が行われ、貴族達が集められたパーティが行われていた


 事が起こったのはパーティが終わるほんの少し前




 トイレに行くと言ったリアと侍女がトイレに向かう途中廊下の曲がり角で侍女が呼び止められたことに気付かず、リアが先に行ってしまいそれに気づいた侍女は後をおったがトイレは使われた痕跡がなく、探しに廊下を走ってると1箇所だけ窓が開いており、ふと窓を除けばその下にはリアが倒れていたそうだ




 それはすぐさま俺たちに知らされ急ぎ医者が呼ばれた、幸い落ちた先で草がクッションとなり大事にはならなかったが


 かすり傷ですんだが落ちた衝撃が強かったのかしばらく目覚めないと言われた




 そうしてリアを突き落とした人間を見つけるため俺達は集まった




「我々はリアは何者かに突き落とされたと見ています、理由はリアの背中に叩かれたような後があったことから、余程強く押されたと推測出来る。そしてここからが本題だがその犯人の調査そしていれば共犯者などを調べて欲しい、今回が初のクラブの活動だこれから先も似たようなことが起こると思う、今後俺達は事が起こる前に事前に予知し防ぐ、それが現在の最も高い目標とする今回の任務受けてくれるか!」




「「「「「「「「おおぉぉぉ!!!!」」」」」」」」 




「「全てはリアの為に!!!」」


「「「「「「「セシリア様の為に!!!、」」」」」」」




こうしてここに集まるクラブの人間は犯人を見つけるため動きだした










────────────────








 あれからわずか1週間ほんとに短い短期間であの場にいなかった所属者達も合わさり、本当に短い期間で犯人を見つけることが出来た


 犯人はルータント伯爵家当主の仕業だった。伯爵の溺愛する息子がリアの事が好きで告白をしたが振られたそれが理由で伯爵はリアを突き落としたらしい




伯爵の息子は男としても人としても出来た人間で、あの親に育てられよく真っ当に育ったなというか、本当に血の繋がりがあるのかと疑うほど出来た男だった。


 まぁどうやら振られたが好きになってもらうように頑張ると言って諦めるつもりは無いようだが、リアの婚約者になった王太子より遥かにいいと思う




なんせあの王太子は8歳というあの歳で氷結の帝王ひょうけつのていおうと呼ばれるほど勉学の才があり、更に訓練を初めて2年だと言うのに団長以外では第3騎士団の副団長でなければ指導できないほど強い


 そのくせ常に無表情で何にも興味を示さず執着もしないその目は8歳とは思えないほど冷めきり、たっしている




 乳母だろうが乳兄弟、親など近しい人間すらただの道具か駒など情など一切ない、そんなやつにリアをやっても幸せにわなれない、悲しい思いしかしない


 だったらリアを愛してくれる彼の方がきっといいに決まってる、まぁけど決めるのはリアだから、リアが決めたことに俺達は従うけどそれでリアが悲しむ結末になるなら俺達は喜んでリアに嫌われるような事をする




 それをたとえリアが望んでいなくともリアの幸せが俺たちの幸せだから


その為に俺達はこの手を汚す事もいとわない、全てはリアの為に




話を戻すとどうやら伯爵子息もクラブに入っているようで、リアが突き落とされたと聞き父親を調べて黒だとわかりすぐにこちらに情報を流してくれたらしい


 クラブ内の人間も彼の良さは分かってるらしく今回の騒動ではリアを諦めない宣言した事で騒動より彼の応援をしているみたいだ




 だが彼には悪いが伯爵をただじゃ済ます訳には行かない、それは分かってるらしく報復には自分も加わると言っていた、最初は断ろうとしたがその決意を見た俺達は彼の参加を許可した




それから速やかに報復が行われ伯爵は2度と帰らぬ人となった


クラブはその事実をただの事故と見せかけ処理した。伯爵の死の真実を知るものはクラブの人間を除けば誰もいない




 そしてこの組織は既に国さえ手を出せないほどまでに影響力も力も付けていた




────────────────






伯爵の件が片付いて4日後王宮からリアが目覚めたら連れてきて欲しいと連絡が来た


 最初は断ろうとしたが婚約者同士の顔合わせも兼ねてると言われてしまえば行かざるを得ない




理由は単純に婚約してすぐの今ならまだ婚約破棄は充分にリアの対面が傷つかないからだ




リアが落とされてから2週間ようやく目が覚めた












────あぁ本当に王太子や国王次第ではこの国を乗っ取ってぶち殺すか、リアが悲しまなければ生かしては置かなくちゃなハハ

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