表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

似て非なる世界説

評価ポイントありがとうございます。

 想像してください。

 基本能力設定で、パンチ力5トンとされているアポロクロスさんの攻撃を。

 普通であれば、大惨事ですよ。

 でもなぁ、耐えちゃったんだよなぁ。


 まぁ再度、殴ってきたので自然な具合に吹っ飛んでおきました。


 その後、戦鬼獣イユリーバットさんとアポロクロスさんが良い具合に絡み始めたようです。

 まぁ悪の組織に所属しているので、イユリーバットさんに加勢しても良いのですが。

 ゲームのシナリオから逸れてしまえば、何が起こるか分からない。対策が立てにくくなるので却下。

 実際、俺の耐久力がおかしかったし。これは、似て非なる世界説かもしれぬ。


 で。俺は匍匐前進で、戦線離脱をしている最中なのですが……。

 ええ、巻き込まれました。

 力及ばず、未知の力で砂利の沢山ある人気の無い場所に転送されました。

 ……ゲームの元ネタが、爆破の影響力が少ない例の場所にいきなり移るように、こう、シュパッと転送されましたよ。

 ああ、ここはゲーム設定通りなのか。


 ええぇ……。なんか、聞き覚えのあるBGM鳴ってんだけど、どういう事?

 どこだよ音の発生源。

 って、やばい!このメロディー。処刑のテーマだ!!

 って事は、イユリーバットさんのピンチ。最後は大爆発の予定!!

 おおぉ爆発に巻き込まれないように、逃げなけれ……いや、まてよ。


 ここで、俺は寝っころがりながら一考するわけだ。

 このまま爆発に巻き込まれれば、さよなら今世できんじゃね?

 大地が揺れて、それはそれはド派手な爆発。戦鬼獣が消滅するほどの破壊力ならこれは期待できる!


 そうと決まれば、アポロクロスさんの必殺技に吶喊しなければ!

 イユリーバットさん、今行きますぜ!!


 ●


 その後、イユリーバットさんはゲームのシナリオ通り爆散されましたが、俺はというと……。

 えー。体が上半身と下半身に分かれただけでした。痛かったです。

 まぁ多少、運命力が働いたのか……下半身はくっ付く事無く、お亡くなりになりました。

 幸い、生き残った(満身創痍でしたが)戦闘員GとHに担がれて組織の基地に帰還できましたが。


 偵察機(小型のドローン)に俺の雄姿が映されていたおかげで、褒めてもらえました。

 いやいや、嬉しくねぇよ。

 で、しばらくして親父に下半身を作ってもらったんですが、微妙に強くなってるなぁ。


 今回の作戦で得た情報を報告しながら、俺は今回の状況を振り返った。

 ゲーム運命力を利用した自滅は有効と判断。しかし、そこはゲーム運命力。

 俺が死に損なうと、ますます千年縛りが現実味を帯びてくる。どうしたもんか……。

 とりあえず、まだ今の所は様子見だな。


 あ、そうそう。作戦は80%成功だったって。ゲームシナリオでは停電目的だったんだけど、この世界では違ったらしい。

 じゃぁ、なぁんだ?って偉い人に聞いても下っ端の俺には教えてくれなかった。

 親父も知らないらしい。なんだろうな……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ