第九章、帰路と接近
(ガーディアンロードと別れ、ルナ達は学園へ急いだ)
(その頃オーディンは)
ドーン、ドーン、ドーン、ドーン「くっ、やはり、足止めにも限界があるか・・・」ピピピ
「ん、儂だ」
「オーディン先生、ルナです」
「おぉ、ルナかぁ、無事か?」
「大丈夫です、ガーディアンに襲われたけど、王様が助けてくれたし、事情を話したらワールドクリスタルをくれたよ」
「では、ワールドクリスタルを手に入れたのだな」
「うん」
「よくやった、いや、その前に、ユグドラシルへの連絡を忘れていた事は謝罪する、そのせいで怖い思いをさせてしまったなぁ、申し訳ない、お詫びはなんでもだったな」
「そこは、忘れてないんだね、まぁいいや、それでは、いまから、学園に戻ります」
「あぁ、気を付けてなぁ」ピッ
バサバサバサ「オーディン殿、加勢に来ました」
「悪いなぁ、守護天使達」
「里、ついでに守りに来たぜ」
「それで、現状は・・・かなり接近されたね」
「あぁ、儂の魔装壁がどこまで持つかぁ」
「我々も天使の武器で加勢しよう」
「おう」
バサバサバサ、シューン、シュン、シュン、シュン
グサ、グサ、パーン
「そんな、いくら物理が効かないからって天使の攻撃もあまりダメージが無いなんて」
「(ルナ、急いでくれ、くそ、ザイアークのせいで空間以上まで起こっている、だから、雷神使わないのか、サンダーテレポート、一瞬で帰ってこれるがこの乱れた空間では、どこへ飛ばされる事やら)」
「仕方ない、儂の魔法でここは耐えよう、オーディンとして、大賢者として、この高校の教師として、さぁ、来い」
「グォォォォ」
(オーディンが天使達とザイアークに対峙している頃ルナ達は)
「・・・またこの森、通るの、ん、あ!傲慢王」
「あぁ、ルナ様、おや、無事にワールドクリスタルを回収できたようですね」
「大丈夫?」
「ご心配なく、少し、ガーディアルウルフに手こずっただけ」
シューン「傲慢王、ここに居たか」
「憤怒王、迎えに来たのか」
「そのつもりだったのだが、戻れない、空間が乱れ始めた」
「やはり、そうか」
「雷神?」
「サンダーテレポートを使わない理由かぁ」
「サンダーテレポート?」
「雷神の空間転移魔法さぁ、これが使えれば、高校にもすぐに帰れたのだが、この空間では、どこに飛ぶか分からんぞ」
「なんだー、ぬか喜びじゃん」
シュルルル、シュン「出たな、偽りのルナ」
「げっ、罪が二人・・・今回は勝ちにしてあげる」シュー
「消えたね」
「一言、何が言いたかったのかな、なんか、泣いていたけど、なんかあったの?」
「年頃の女の子は分からん」
「さぁ、ルナ様、急ぎましょう」
「うん」
それから、ルナは、問題なくユグドラの森を抜け、八咫烏に別れを告げ、結晶の洞窟まで、戻り宝石王に報告していた、そして魔法学校の近くまで来ていた。
「ここまで、戻って来た、もうすぐだ」
「ルナ様、あれを」
「グオオオ」
「あれが、セブンスザイアーク」
ドーン、ドーン、ドーン「くっ、我らの里は守ったがなんて強さだ、ん、あれは、ルナ様!」
「ルナ様、お帰りなさい、おぉ、それが」
「そう、現状は?」
「良くはない、生徒は皆非難しました」
「分かった」




