桜餅の詩
桜
散り
葉
茂り
足元には
花びらが舞う
春の
残りが
地面を
覆い
日差し遮る
ほぼ
葉桜
蒼く
口の中は
もちもち
薄いピンクと
餡子を食べて
香り豊かな
包まれた葉に
甘さ控えめと
対比の
わずかな塩味が
餡子に 溶け込む
そんな午後
口に運ぶ
菓子に
手を出し
地面で揺れる
花弁を 眺め
もちもち
しながら
夕飯は
桜でんぶを
ばら撒いた様な
ちらし寿司
それかイクラ
サーモン入れて
親子丼
お茶は熱めを
啜っては
どちらにしようか
悩み始める
魚屋に行き
何故か
桜海老
かき揚げにして
丼にして
掻き込んで食べた
ついでに
ボイルの
蛍烏賊
酢味噌に絡め
箸休め
ちらし寿司は
また今度
メモ:サミュエル