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異世界で最強を目指してみる  作者: 桜井 涼介
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第1章 『異世界で最強を目指してみる』 第二話 「少女との出会い 」

誤字等があった場合すみません。


目を開けると丸太で出来た天井が見え、鼻からは胃をそそる香りが入ってくる。


匂いの元を探るべく体を起こして、顔をそちらに向けると、そこには、少女がいた。


その少女は、美しく、青年がテレビやネットで見たモデルの誰よりも綺麗だった。


金髪のロングヘアーに、顔はシミ一つ無く、肌は透き通るように白い、凛としている細い身体に明るい迷彩柄の動きやすそうな服を身に纏っている10代後半くらいの少女が木製の皿を片手で持っている。


「め、めめ、目を覚ました様ですね!」


震え始める手から木製の皿を床に落とし、慌てふためきだす少女は、まるでホラーテレビを見て泣きそうになる幼女のようで、そこに先ほどの凛とした美少女の面影はない。


「あ、貴女は?」


青年はそんな少女に、柔なかな声で名前を訪ねる。


「わ、わわ私の名前はセ、セラで、です!」


青年は目を疑った。それは口の動きが、言っている事と大きく異なっている動きをしているからだ。


青年は動揺し目を大きく見開く。


そんな青年に異変を感じ取ったのかセラは、青年に近寄り「どうされましたか!?」と心配そうに顔を伺ってくるのに対して、青年はさらに動揺する。何故なら艶のある金色の髪から生える様に尖った耳が出ているからだ。


だが少しすると動揺なんてしていなかった様に戻る。そんな自分に少しだけ驚きを感じた。


それにしてもコスプレなのか?と思うが、尖った耳がピクピクと動く様はけして、玩具のような物ではない。


「えっと、ごめん。少し驚いただけだから大丈夫。」


「そ、そうですか」


青年は、人と話たのはどれだけ久しぶりなのだろうかと思う。


学校では、クラス全員から無視をされ続け、数年間に渡る残酷な苛めを受けて担任に相談してみるも『お前に原因があるんだろ?』と言われるだけで、そこに希望はなかった。


家では、母親は滅多に帰らなく、たまに帰ってくれば首元には複数のアザが出来ており、すれ違えば自分を見る目は冷酷でそこに愛など一切感じられない。


これらの生活の中で会話をする事など、ありはしなく、残酷な日々で生まれる感情は『死にたい』だけだった。


そんな事を思いだしているとセラから声が掛かる。


「あ、あの!!お、お名前は?」


「ごめん、言うのを忘れてた。俺の名前は鈴木悟」


「か、変わったお名前何ですね!旅をされてるお方でしょうか?」


「え、ま、まぁそんなところかな!」


百パーセント本当ではないが嘘ではない。


「だから昨日はあんな所に倒れていたんですね!」


「昨日?」


その時、あの悲惨な光景がフラッシュバックし一気に体温が下がりのを感じる。さらに頭痛、腹痛などがおきて手を頭に覆う。


セラから心配の声がするが、悟にはセラからの声は入ってこない、あの悲惨な光景がフラッシュバックして混乱しているからだ。

が、それも一瞬の事、何も無かったように精神が沈静化される。


「だ、大丈夫」


「もう少し寝た方が良いです!」


セラはそう言うと悟に布を掛け直そうとするが悟は拒む。


「ごめん、もう大丈夫だから」


「す、すみません!」


何もそんなに俺の事を恐がらなくても...と考えていると、頭を下げたセラが悟の顔を伺うように顔をゆっくりと上げる仕草はとても可愛らしい。


「えーとね、もう眠くないんだ。だから色々教えてくれない?」


「色々?」


「そうそう、例えばここは何処なのかとかセラの事とか教えてくれない?」


「は、はい!」







キャラクター設定


主人公・鈴木悟16歳(男)

性格・元々明るく活発な性格だったが、学校での孤立、家庭環境で、人間不信となっていく。


容姿・身長は175㎝で肌は白く、顔は中の上くらいでいつも黒のパーカーを着ている。


好きな事・ゲーム、ネット、映画鑑賞

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