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勇者、わからせたるわ。  作者: ぬ
はじまり
1/3

俺は鎧だった。


「自分が何者かわからない?」

「ああ」

「そしてまだ目が覚めてからすぐだから寝かせてほしいと?」

「ああ」

「そんな話真に受けると思うか?」

「ああ、ん?待て石を持つな」

「信じられんな、自分がわからないだと?」

「だから何度もそう言っているじゃないか」


わなわなと震える少女。なんでこの子こんな喋り方なんだろ。疲れないのかな。


「馬鹿を言うな!!」

「だから石を投げるなって、俺疲れてるんだからいい加減にしてくんないと怒るよ?」

「いい加減にするのは貴様の方だ!その鎧の意味さえわからないのか!」


「え、鎧?」


あ、ほんとだ俺鎧着てる。

寝起きすぐで分からなかったが俺はどうやら鎧を着ていたそうだ。確かにさっきガンッ!って聞こえたもんな。


「その鎧を今すぐ脱げ愚か者!」

「お、おう」


何でこんなに怒ってるんだろう?とりあえず脱ごう。


「・・・ん?」

「どうした、早く脱げ!」

「いやあの、脱げない」

「は?」

「脱げないの。え、これどうなってんの?」


不思議なことに鎧が脱げない。というより鎧そのものが俺のような感覚がある。

少女は今にも石を投げそうな目でこちらを見ている。


「ほんと!ほんとに脱げないの!脱がしてみ!?」


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