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平和主義者の冒険者記  作者: マー
第1章
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第5話 初ギルド

「僕ちゃーん!朝食ですよー!」


宿屋のおばさんの声で目が覚める。


昨日、男であることを言ってから、みんなに驚かれ少しショックを受けた後、お嬢ちゃんから、僕ちゃんに変更になったようだ。


朝食はパンとハムエッグと牛乳、サラダだった。

ここ数年朝食をちゃんと食べていなかったので、起きてご飯が出てくるのがただただ嬉しい。


「僕ちゃん今日は、冒険者ギルドに行くんだろう?昨日風呂に入ってなかったし、ちゃんと風呂に入って、身綺麗にして行くんだよ。」

とおばさんがまるで、母親のように接してくれる。


言われたので風呂に入る、

「うん、やっぱり男だよな」

自分の息子を見て、再度確認した。


身支度をして、ギルドに向かった。


行く途中、こんなに雰囲気のいい村なら、

農夫にでもなって、のんびりな異世界ライフでもいいかもしれないなとか考えていたが、

そういえば、世界を救えとか言われていたことを思い出し、思い止まった。


ギルドに着くと、そこそこ人がいる。

屈強な男達、とまではいかないが冒険者風の男達がちらほらいた。


昨日宿屋にいた人もいて、受付まで案内してくれた。


受付では、若い女性が担当していた。

にこやかで、優しそうな顔つきで、

こっちを見てにっこりしてくれた。


ドキッとしたが、念のため怪しまれないよう話を切り出した。。


「こんにちは。

すいません、初心者なんですが登録とか必要ですか?」


「こんにちは。

あら、あなたが登録するの?

じゃあこの書類にサインお願いできますか?」


といって書類を渡された。

やばいと思った。この世界の言葉はわかるが、文字はわかるのだろうか?

書類は、象形文字のようなものが書かれている。


うん。困った。


書類の文字を食い入るようように見ていると、

受付のおねえさんが、気になったのか話しかけてきた。


「記入するのは、性別、名前、年齢、住所だけで構いませんよ。」


そこで困ってるんじゃないんだけどなぁ、、、


と困っていると、少し離れた目立たない場所で手まねきしている女性に気づいた。

女性はマスクをしており、どこか怪しげでもあったが、不思議と前どこかであった気がする。


受付のおねえさんにちょっと待ってくださいと伝え、マスクの女性のもとへ、駆け寄る。


女性の近くまでいくと、急に意識が遠くなった。








気づくと、闇の中にこの世界で初めて会った最初の女性、ヌルがいた。


「こんにちは雅さん。

お身体は気に入って頂けましたか?

そうそう、すいません、久しぶりの転生行事だったので、まだ不具合があるようでした。

文字の読み書きは今できるようにしましたので、安心下さい。

ちなみに言葉共通のスキルは付与済ですので」


「ちょ!そんなことより、

いろいろ聞きたいことが山ほどあるんだけど!


この世界はなんなの?

元の世界にはもどれるの?

なんで僕を選んだの?」


雅のマシンガン質問にヌルはにっこり笑い答え出した。

「まぁまぁ、その質問は自分で解き明かした方が雅さんのためになりますよ。

今日、雅さんをお呼びしたのは、文字の読み書きスキルを付与するのもそうですが、

初めのクエストを用意して参りました。」


さらっと流された。


まったく教えてくれる気配がないのに、ちょっと落胆したが、また新しいことを言ってくるので、聞いてみることにした。


「クエスト?」


「世界を救う最初のクエストです。

1週間後、今雅さんがいる村はモンスターに襲われ壊滅する予想です。

まずは味方を増やして、モンスターの襲撃から村を救って下さい。」


おーいおいおいと思い雅はヌルと逆方向を向いた言った。

「わけわからへんがなー!!」


少しスッキリしたのかヌルの前に戻り座ると

、まず理解しようとするが、

まず、弱いコボルトにも勝てなかった雅が、モンスターの襲撃に勝てる気がまったくしない。


うんうん考えていると、ヌルがこう言う。


「もう平和主義者のスキルは発動済ですので、その力を利用してみて下さい。

雅さんの成長にもよりますが、現時点では魔力を全て使用する代わりに、一定時間は相手の戦意を取り除けますし、相手に雅さんへの一定の好意を与えるスキルなんです」


「えっ、そうだったの?」

確かに思い当たる節がある。

あの時、コボルトに襲われたのに致命傷をおわなかったのはそういうことだったのかと、妙に納得した。


「まだこちらに来て間もないので、

大変でしょうが、期待していますよ。

ではっ!がんばって!」


そういうと、ヌルは雅の背中をバンっ!と叩いた。


「ちょっ!まって!がんばってって!

まだまだ聞きたいことあるんだけど!」


と言いながらもまた意識が遠くなっていった。


1話辺りの文字数がだいぶ違う気がしますが、あまり気にしないで下さい(・・;)

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