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<6>ネーミングセンス

すいません。この数週間用事があって全然書けませんでした。

「 よろしくお願いします!マスター!」


「・・・は?」


え?マジで?


「どうしました?マスター」


「え、いや、君は?」


「私は唯今マスターに造り出された創造物です」


「.....」


....てことは俺が『創造』で造り出した?

と、なるとあの夢に出てきたのは....


「神!?」


「はい。マスターは創造神様です」


「俺じゃなくて....いやアレが本当だって事は俺も神なのか...」


「らいとー?どーしたの?」


「どうやら俺は神様だったみたいだ」


「かみさま?らいとが?」


きょとんとした表情で首を傾げるリーラ。


「らしいな」


「なむなむー」


とリーラは俺の前で手を合わせて拝み始めた。


「我こそ神なり」


「ははー」


「ふっはっはっはっは」


「らいとはかみさまー」


「あ、あのマスター、私を置いていかないでください」


「あぁ悪い悪い。えっと...名前何て言うの?」


「私はマスターに造られた者。名前はありません...ですのでマスターが名前を付けてください」


俺名前とかそういう系のを考えるの苦手なんだよなぁ。

うーん....何も浮かばない。


「マスター?」


俺が下を向いて考えているとそれを覗き込むように顔を寄せる女の子にドキっとする。


「え、えーっとな今考えてるから」


「そうですか。ありがとうございます」


そう言って微笑む彼女はとても魅力的だった。


・・・よし決めた。


「君の名前は、パイプルだ」


「パイプル...パイプルですか。ではこれからはそうお呼びください」


「これからよろしくな。パイプル」


はいと頷くパイプル。彼女のパープルの髪は頷きに合わせて揺れ、彼女の胸はプルンと揺れる。


今まではネーミングセンスが無いと言われて自信を失っていたが今回はビビッと感じたので、ネーミングセンスが無いとは言われないだろう。


「らいとらいとー」


「ん?どした?」


「ぱいぷるってなにー?」


さっき聞いてなかったのか?


「あぁ、この子の名前だよ。髪色がパープルでおっぱいでかいだろ?だからおっぱいのぱいと、パープルのプルを合わせてパイプルっていう名前にした」


我ながら完璧だと思う。

体の一部を名前にするなんて発想誰も思い浮かばないだろう!


「....お、おっぱいのぱい?」


パイプルの方を向くときょとんとした表情で俺を見ていた。


「おう!」


創造は自分が想像した物を生み出す能力。

想像っていっても俺はただ可愛い女の子が出てきてくれたらいいのになー位しか思っていなかったが、巨乳の一歩前くらいの結構大きいおっぱいの女の子が出てきたって事は、俺の好みのサイズに合わせてくれたってことだろ。


「・・・マスターの言う事は絶対なんですけど、おっぱいから取ったっていうのは恥ずかしいです」


頬を赤く染めながら言うパイプル。


どうやら俺は今回のセンスはいいと勘違いしていたようだった。


「んー、じゃあパイプルはどんな名前がいい?」


「マスターが付けてくれた名前なら何でもいいんですけど...その...エッチなのは...やめてほしいです」


と身体をモジモジしながら言うパイプル....可愛いなぁ


「うーん.....リーラはどんな名前がいい?」


「らいとー!」


「それはダメだろ」


「えー....じゃあ、とらい!」


「並び替えただけじゃねぇか!」


その後、リーラから出てきたのは「いとら」や「いらと」など俺の名前を並び替えただけの名前で、しまいには「とらいさん」や「らいとさん」と名前なのにさん付けというおかしな提案をしてきたのでそれ以上聞かなかった。


「君は好きな物ってある?」


好きな物から取る作戦でいこう。


「マ...マスターです」


頬を赤らめながら言うパイプル.....僕は何て可愛い子を生み出してしまったんだろうか....


「....そ、そうか」


まぁでもそうか。今生まれたんだから、その親?の俺しか知らないからこの答えが出るのもしょうがない。


「やっぱ体から付けるしかないか」


「エッチなのは....」


「大丈夫大丈夫」


俺がそう答えるとパイプルはホッと安堵の息を漏らした。

さて...どうするか。

俺は改めて目の前の超絶美少女の体を眺めた。

髪はライトパープルで腰辺りまで伸びていて、目はタレ目とおっとりとしてそうな顔付きで、胸は巨乳の一歩前くらい。背は俺の肩辺りで何とも素晴らしい体型だ。生まれた時から服を着ていたのは少し残念だが....


「.....ってもなぁ。何も浮かばない...」


と俺がそう言ったところで、ドアがノックされた。


「ん?誰だ?まだ7時半だぞ」


「ミリカだよー」


「ミリカ?何で」


「あさごはんだよー」


「あ、朝飯か」


ドアを開けると、リーラが言った通りミリカが立っていた。


「あ、リーラちゃ.....きゃあぁぁ! ....ってライトさんか」


叫んだりホッとしたり忙しい奴だな。


「....おはよう」


「いつもはリーラちゃんが出てくるのに、体が大きい人がいきなり出てきたからびっくりしましたよ.....」


と苦笑するミリカ。


「それはそうと今日はどうしたんですか?ライトさんが朝食の時間に間に合うなんて事件じゃないですか」


「まぁ色々あってな」


神に会ったり神になったり女の子が出てきたり....


「おはよーみりかー」


俺の後ろからぴょこっと首を出すリーラ。


「おはよう。リーラちゃん」


「おはようございます。ミリカ様」


俺の後ろからぴょこっと首を出すパイプル。


「おはよ.....え!?」


爽やか笑顔でリーラに挨拶をしていたミリカだったが、リーラと同じ登場をしたパイプルを見た後固まってしまった。


「誰ですか!?その女の子!」


しかし固まったのも一瞬ですぐに調子を取り戻すと俺に質問を投げまくってきた。


「彼女さんですか!?」


「まさか....そういう仲なんですか!?」


「おいミリカちょっとまーー」


「まさか今日起きてたのって夜通しずっと....」


ミリカは俺が話しても耳に入っていないのか、1人妄想を繰り広げ顔が真っ赤になっていた。


「.....落ち着いたか?」


「.......はい」


恥ずかしいのか微妙に頬を赤らめ返事をするミリカ。


「で、その子は誰なんですか?」


「あー....えーっと」


言ってもいいのかなぁ。てか言ってところで絶対信じてもらえないだろうし。


俺がどうしようか悩んでいるとリーラが俺の横をすり抜けてミリカの前へ行くと


「らいとから生まれたんだよー」


「!?」

少しでも面白いと感じてくださればでいいので評価・ブクマよろしくお願いします。

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