<1> vs古龍
処女作ですので不快にさせるところもあると思いますが、よろしくお願いします
時刻はちょうど正午。
王都エルディアから南に少し行ったところにある、SSS 級のダンジョンの最下層にいた俺は目の前にいるダンジョンのボスと対峙していた。
「ドラゴン....しかも古龍か...これは素材やら金やらがたんまりだな!」
----グルォォオオオオ!!-----
ドラゴンの咆哮が耳を劈く。
「...っるさいなぁ」
耳を両手で塞ぎながら言うと、ドラゴンは大きく息を吸い込んで灼熱の息を吐いてきた。
「よっと....ふぅ」
横に大きくステップし、ブレスを回避して安堵の息をあげると、何やら焦げ臭い匂いが漂ってきた。
「ん?なんか変な匂いが.....うわ!マント焦げてる!」
このマント高かったのに....因みに耐性持ちとかそういう理由で買ったのではない。カッコいい...ただそれだけの理由で100万ちょっとするコレを買ったのだ。
「よくもマントを....許せん!」
マントを殺された怒りで、ドラゴンの顎まで地を一蹴りして辿り着き、結構強めのアッパーをいれると、ドラゴンの頭は飛んだ。そのままの意味で。
ドラゴンは 首から勢いよく血を噴出させ前に倒れると全身が光りだし粒子となって霧散した。
「よし!」
目の前に表示されたウィンドウを確認すると、古龍の素材と20万バランが入っていた。
古龍の素材を使った武器や防具は伝説級の価値となるらしいので、古龍の素材は売れば、数億バランはくだらない。
しかし、そんな素材を売れば確実に目立つのだ。
古龍とは、竜が数千年の時を経て呼ばれる名前で成竜の数倍大きく、プロの冒険者が数百人集まっても勝負にならない強さを持つが、まず古龍はSSS級のダンジョンの最下層など並大抵の人では踏み超えるのが不可能な場所にいるのである。
ということで、まず古龍に会うこと自体ほぼ不可能であり、会ったとしてもそこで人生の幕を閉じることになる...とまで言われているくらいなので目立つのだ。
(目立つのは嫌いだしなぁ)
古龍の素材は鍛冶屋のおっさんにやるか....。
そう決めた俺は、エルディアに帰るためダンジョンを出た。
少しでも面白いと感じてくださればでいいので評価・ブクマよろしくお願いします。




