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好物のためなら遠出だってするよ!

 予定よりかなり順調に狩りが終わってしまった。まず旅の行程が黒耀の頑張りによって半分に減った、後でご褒美をあげよう。次に運良く探索のベテランさんを雇えたため森うさぎも比較的早く見つかりあっさり狩れた。討伐部位も十分な大きさ(花の大きさ=うさぎの年齢みたい)なうえ蜜も予定量より多くとれたおかげで報酬を割り引いてもらえた。ハニービーをこっちにやってしまったお詫びも含んでいるみたいだけどかなり低予算だよ、すばらしいね!


 さて、まずは黒耀のところにいかなきゃダメだよね。宿舎に行くと案の定餌がなくなってた、新しい餌の準備と水の交換をして黒耀に今日な成果を見せてあげる、食べるかな?ちょっとなら平気?


「ぶるる?ぶる~」


 ちょっとだけすくってあげた蜜をぺろっとなめて目を輝かせた黒耀、うんうん、美味しいか。少しだけ餌にかけてあげるとバクバクと食べ始めた。よく見ると黒耀の毛並みがくたびれてる、後でブラッシングとマッサージかな?予定より早く終わったんだし残りは休暇にしてもいいよね。


 黒耀はユニコーンの血の影響なのか成長が遅い、6歳児(とうとう肉体成長したよ!)が一人で手綱を引いて旅ができるくらいの小ささだ。そのせいか早さはあるけど体力がね。疲れを見せないよう我慢しているみたいだけど主としては見逃さないよ?


「僕もご飯食べてくるね?後でブラッシングとマッサージするから、そうだな・・・鐘が今から2回なったらここにいるんだよ?」


 よしよしとなでて討伐や誘拐されないように騎獣の足輪をつけ、宿舎から出してあげる。遊びに行っていいよと合図をすると喜んで飛び出していった。どこかでゆっくりとお昼寝するだろう。


 蜂蜜の残量を確認して今日のおやつを思い浮かべる。さっき食べたばかり?気にしちゃいけない、それにさっきのは殆ど業者さんに食べられちゃったんだよ。物珍しかったのかな?まあいいや、それよりこれだけあれば僕の好物ハニートーストがたっぷり作れるね!


「おかみさん、これでハニートースト作れる?」


 宿の女将さんに採ってきた蜂蜜を見せて要望を伝えたが、な、なんてこった、女将さんはハニートーストを知らなかった!蜂蜜は紅茶やミルクに入れて飲むものという認識らしい。そういえば王都でも飲み物に入れるとこ以外見ないな。


 ハニートーストは前世でもダークマター製造機だった僕が根性でそれだけは作れるようになった我が家伝説の食べ物だぞ、食べたくなったら我慢できません。実は今回の狩りも蜜の入荷が滞りそうと聞いて取りに来ることを決めた。上級コースはレベルに合った獲物を申請して取りに行くことも可能です。それはともかくハニートーストだよ、食べれないなんて信じたくない、せめてまずパンはないですか?


「ブロックパン?それならフレッドのところで作ってるよ、ここから5件ほど向こうのパン屋さ」


 希望が見えた、早速買いに行こう。


「教えてくれるなら作ってあげるよ。名物になりそうだしね」


 その一言で僕は光になった!

身体強化までしてパンの買い出ししちゃったよ。もちろんしっかりばっちり丁寧に教えこんでハニートーストを伝授、美味しくいただきました。さくさくかりかりふわふわとろりのパンと蜂蜜のハーモニーが最高だね。




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