お手伝いをしよう
動物の糞を肥料に~って話がダメならこれ以上僕が土壌に関して言うことはないかなぁ。あとは本当に科学的なお話になっちゃうし。Caの水溶液を用意して~とか?そもそも化学薬品見たことないんですけど。一から作れと?器具からだぞ?
非現実的なお話は横においておいて、これからのことだよ、魔法的に解決?前世ではこっちのほうが非現実的なはずなのになぁ。
「とりあえず、グレンさんはなにしてるの?」
「符術を使って大魔法の威力調節ができないかと思ってな」
威力の前に発動条件すら確定してないよ?
「それも込みで抑える必要があるだろう?威力が弱くならなければ実験すらできん」
「確かに、でもさ、威力抑えて発動成功したらそれってその時点で目的達成だよね」
「・・・それは考えていなかったな。盲点だった」
唖然としたままグレンさんは研究ノートらしきものを見つめていた。ああ、手段と目的が逆転しちゃうパターン?ちょっと違うのか?二度手間するところだった感じか?
「まあまあ、とにかく研究について説明してよ。このままじゃ何も手伝えないし」
「あ、ああ」
ただ今説明中、説明中、せつめい・・・終わり。
なんか話が脱線しまくったけど概要はつかめた。要するに符術の利点と欠点を利用するんだね。
符術は予め決まった魔法陣を使用することで決まった威力の魔法を使う、これは最後の発動キーとなる魔力の量では強弱がつかないんだって。利点としては必ず一定の効果を得られる、欠点はとっさに強化できないということだね。今回はこの性質を使って最弱の威力で実験していくらしい。
「まずはすでに属性の解明されている発芽と操作の再現が目標だ、そうすることで樹木属性の魔法陣を特定する」
「??僕魔法陣見えるよ?」
「それは完成形だろう?俺が調べるのは純粋な属性の魔法陣だ」
「例えばこっちは水の属性魔法陣、こっちは風の属性魔法陣だ。これを組み合わせて新しい魔法陣を生み出すことで氷の魔法を発動できる魔法付が作れる」
そう言って2つの魔法陣を並べ、色筆でどこをどう組み合わせたのか示したあと氷の魔法符を横においた。確かに比較すると2つの特徴がわかるね。なるほど、魔法符は足し算と引き算で作られてるのか。
「つまり僕が完成形の魔法陣を書いて、それをグレンさんが解体するってことかな?」
「大雑把に言えばそうなるな。ただ魔法符は札に固定させたり魔力が魔法陣にそって流れるように指示する用改良された魔法陣だからな、トールが実際に見ている魔法陣とは違うものが求められるだろうな」
あ~、つまりはまずは純粋な属性の魔法陣をなんとか作り出して魔法符の魔法陣と比較、どこが違ってどこがどのような指示を出しているのか調べるところから始めるわけですね?気が遠くなるような作業が待ってるね。
そもそも純粋な属性の魔法陣の定義がわからん。魔法陣の形ってイメージでコロコロ変わるし。
「そんなに変わるのか?魔法陣の形で威力に変化は?」
「威力どころか性質すら違うよ。前に水で実験したら普通の水とクソまずい水ができた」
「・・・思っていたよりも先が長そうだな」




