ちょっと見たい気もする
監視とはいってもバイオハザードを起こさないようにするだけだからここ1年の生活とほとんど変わるところがない。午前中はお互い職場と学校に行き、午後からはグレンさんの研究内容によって家や王宮、外に移動。今まで家だけだったのが外にもついていったり、手を出せなかった研究のお手伝いが加わるだけだね。結構変わる?
外での実験の時はウォルフくんたちと合流できるから楽しいよ。あっちはあっちで結構突飛なことやってて爆発で人が吹っ飛んだり、吹っ飛んだり、吹っ飛んだ・・・あれ?吹っ飛ぶところしか思い出せない。
土壌改良なんかは過去の偉人(笑)という名の転生者の資料にヒントないかなって思ったんだけどダメダメだった。洗濯機が乗ってた資料なんだけどね、よくよく読んだらあれ、日記の一部らしくてどうも転生者くんが最初に考えた計画書だったみたいなんだ。題名は『俺の考えたNA・I・SE・I』突っ込みどころ満載で困った。
洗濯機の項目も生活は便利に!オーブンレンジや洗濯機はあると便利だろとか書いてあったし。その後ちょろっと二重構造だのステンレスに無数の穴あけてだの書いてあってさっぱりだった。ただ絵がめっちゃうまかった。説明書に書いてあるような内部構造みたいなのが横に書かれててさ、ああ、この部分のこと言ってるんだねって無理やり納得できた。そこでまあ?その絵の部分と、僕のチートアイテムの項目をちょろっとね?書き出して後は研究機関に丸投げで(笑)。3ヶ月ぐらいして出来上がってきた洗濯機(仮)はたしかに生活を便利にしてくれてるよ。
で、まあ肝心の土壌だよ。内政チートの基本?らしいけどさ、人糞の肥料作り。一行目で投げた。だってさ、人糞肥料作って内政チート!しか書かれてない。後の方に詳しく計画とか考察とか結果とか書いてないかなって思って最後まで頑張って読んだけどかかれてなかった。ついでにわかったのは転生者と思われる人物は前世高校生くらいまでの年齢で、お馬鹿だったということだ。
だってさ、最初の計画書(笑)の後は自画自賛と妄想の塊だった。しかも書かれてる内容から察するに持ってるチートは頭脳系じゃなくて戦闘系だった。お前なんで内政チートしようとしてんの?って日記に突っ込んじゃったよ。
まあ洗濯機の例もあるから?グレンさんに一応、いちおう、相談してみた。過去の文献に人糞の肥料使ってどうのこうの書かれてるって。一刀両断だよ。町の衛生的に人糞は集められて処理されているがそれは放っておくとハエや蚊の発生場所となっていて衛生環境が非常に良くないからだ、そんなものを大量に放置させるわけにいかない。そもそも森は森に住む魔獣や動物が糞をしているし落葉なんかも合わせて十分豊か。農耕地も森の土を利用しているからわざわざ人の物を運ぶ必要などないとのこと。
その森がないよとも言ってみたんだけど、それなら当然分解する生き物もいないから放置と変わらない、そもそも肥料的な何かを魔法で補えるこの世界でわざわざ汚染する可能性のあるものを研究する必要がないそうです。正論だね、おそらく転生者くん?も同じように論破されたんだろうな、その後の記述全くないし。
集めたやつはその日のうちに魔獣実験室の雑食スライムくんたちの餌になるそうです。お散歩がてら連れていってそのままお食事なんだって、健康的だね。集め方はなんと下水処理だよ。ここほんとに中世文明?
「あいつらの食事風景が見たいなら今度施設に連れて行くか?臭いがもれないよう結界処理されているんだがな、こう、水の中を泳ぎまわり食事という名の処理をするスライムの姿はなかなかに圧巻だ。たまに観光にくる奴もいて、最近はスライムに芸を仕込んだという噂もあったな、処理が終わり綺麗になった水の中を泳ぎまわり職員の投げたボールをキャッチしたり輪投げをしたりするらしい」
・・・どこのイルカショーですか?
粘菌なスライムくんたちは自在に姿を変形できて自分で文字になり職員とお話もできちゃうんだよ!
それをみた主人公の常識は崩壊寸前だ!




