滅びの呪文でも唱えてみる?
授業の時間が迫ってきたので僕は学校にいくことにした。詳しい話は戻ってからだね。
あ、お弁当はもちろん手渡してきたよ!ちょうどいいから朝食にするって言ってたかな?
無事に授業を終えて(魔術講座は相変わらず読書だった、ここ数ヶ月の読書三昧ででみんな魔術文字も古代文字もスラスラ読めるようになってたためだ)久しぶりにレイヴェさんのお店に顔を出した。そしたらお爺ちゃんもいた。びっくりだ。
「お爺ちゃん?」
「トール、弁当に一服盛ったじゃろう?全員寝こけて大変じゃったぞ」
「あはは、寝不足は解消された?」
「バッチリじゃ」
一緒に昼食を食べて話をする。出発は明後日、情報漏洩の危険を防ぐため個人的な手紙は一切かけないそうだ。連絡はサーシャさんを通してもらうことになるみたい。
「儂がいない間、保護者としての役割はレイヴェに頼んでおいた、何かあった時は頼りなさい」
お爺ちゃんの言葉に思わずレイヴェさんの方を振り向くと何も言わず手を振ってくれた。確かに保護者としてならサーシャさんたちよりレイヴェさんやラーファさんのほうが頼りやすい。ある意味お父さんとお母さんだもんね。
「出発までに帰ってこれるの?」
「いや、引き継ぎがのぅ」
「ん、なるべくお弁当の差し入れ持ってく」
「すまんな、お前に扱えそうもないものについては後でグレンが封印しに行ってくれることになっておる」
「お爺ちゃんの研究室とか?」
あそこわけの分からない謎の生物が繁殖してたりするんだよね、ぜひ封印してほしい。
「あ~、そこはグレンに貸し出すことになった。奴が来るのはその辺りの調整も含まれておる」
なんて恐ろしいことを!?お爺ちゃんは家に腐海を作るつもりなのか!?
「お爺ちゃん、僕急に留守を守り切る自信なくなっちゃった」
「とりあえずお前の部屋と生活場所さえ守れればいい。研究室については・・・諦めておる。その代わり決して研究室以上には出すなと言い含めてあるからな?破りそうなら実力行使をしても構わん、全て・・・燃やせ」
王都にバイオハザードをおこすくらいなら家の消失を望むと、了解しました。ありとあらゆる事態を想定して滅ぼします。当然魔法耐性ついてそうだしここは科学知識の出番と行こうか、詳しくは後でタブレットを見るとして思いつく限りを並べてみよう。
大抵の生物は燃やせば死ぬけど中には耐熱の奴もいるしそれこそ魔法耐性に入ってそうだ。僕が知る中で最強の滅菌方法・・・というより有機物の分解方法はやっぱり王水かな?あれ何でも溶かすけどまず作る段階で怖いんだよね。他に滅菌というと紫外線照射?UVランプは地球じゃ有名だったけどこっちで再現できるかな?ほかには・・・
「トールよ、気分が乗っているところ悪いんじゃがそれはグレンが暴走した時のみじゃからな?」
「グレンさんが実験で暴走しないわけがない!」
事件は起こってから対策をねっても意味ないんだよ、事前想定これ重要!
もちろんそれに固執することなく臨機応変に対応するけど最終手段はねっておいて損はないし。
消滅させるなら徹底的にしないと何が起きるかわかんないし。
「最終的には転移魔法の応用で空間圧縮させて重力負荷でブラックホールにすべて吸い込ませるという手も・・・」
「腐海によるバイオハザードが起きたら解決方法としても王都が滅ぶことがよくわかった、グレンにはくれぐれも暴走せぬよう言い聞かせよう」




