周りで旅行が流行っています!
ここまでのあらすじ☆
どっかのバカが消滅させた王都の森を復活させるべく日夜研究を重ねる僕達、ようやく手がかりを発見し一安心。さあ今日からまた頑張るぞ!とお弁当を持参してお爺ちゃん達のところに朝市で向かうと何故か土下座されたよ☆お弁当には睡眠薬が仕込まれてる?何を言っているんだいそんなのいまさらだろ。そもそもおじいちゃんたちは知らないんだ、土下座される理由にならないよ☆
「自分で言ってて☆にイラッとした!」
「何を言っておるのかわからんがとりあえずトールには謝らなければならんことがある」
何かの罰ゲームかと思ったがお爺ちゃん達は真剣だったらしい。明日は槍が降るかも?いや、魔導師の集団だから上級魔法か?これ以上何処か消滅はかんべんしてほしいなぁ。
「そろそろ現実逃避はやめて戻ってきてほしいのう」
「仕方ないなぁ、それでなんで土下座?」
「うむ、儂、この国から出て行くことになったから☆」
「よしそこになおれ、背中から串刺しにしてやる」
爺の☆は気持ち悪いんだ、殺したくなるんだ。言った内容はこの際どうでもいい!
本気の目で僕は鎌を出現させた。風魔法に火を乗せて確実に相手を殺してくれる威力にするぜ。
中級冒険者の資格を得たのでご褒美代わりに貴水晶の杖にしていたため威力は倍増。風の鎌は雷を帯びてバチバチと輝きながら加えた炎を纏う、これならお爺ちゃんも一撃だね!
「待ったトール!そんなので老師を攻撃したら!?」
「ここが爆発するじゃないか、そういうのは外でやってくれ」
周りを見回すと全員が頷いていた。これはお爺ちゃんに人望がないのか信用されているのかどっちだか悩むところである。誰もお爺ちゃんの心配をしていないわけだし。
ため息を付いて鎌を解除した。とりあえず詳しく話を聞こうじゃないか、僕は引っ越さなければならないのかな?
「いや、いなくなるのは儂だけじゃ、というか数年で戻ってくる」
「?」
ここからは代表のサーシャさんが説明してくれた。お爺ちゃんはその間に荷物の整理や引き継ぎを行い始めた。きっかけはノルドの報告、決定打は昨日のロナルドくんの発言だって。
報告内容は種ではなく土壌状態の改善策だった。そこに僕らが発見した古文書の内容が合致して研究は飛躍的に進んだ。とりあえず一気に復活が無理と判断された場合は発芽魔法で発芽させ、土壌改良でなるべく成長促進を促す予定だった。ここまでの結果を協力してくれた他国に報告すると研究結果に興味をもった国、南部に巨大砂漠を抱えるノルドが研究協力の対価としてその成果を指導してほしいと要請してきたのだそうだ。
砂漠の問題は大小あれどこも抱えているから人員派遣については問題なく了承された。ここで問題になったのが誰を派遣するか、最初は長距離の旅に適した若いシン兄ちゃんやヒルダちゃんが挙げられていた。しかしここでジーンさんが新たな情報を持ち帰った。
「どうもオヴェストの大樹海ってある日突然現れたみたいなの」
国の歴史を研究している亀人種のポート先生が言うには記録上ある日突然現れたとなっているということだ。しかしエストは人種が治める国で人種は寿命が他に比べて短命、王国の歴史はともかく大陸の歴史となると穴あきの箇所が多いらしい。大陸の歴史は長寿種の多いノルドのほうが研究が進んでおりそれ関係の古文書も多いそうだ。
「そこで、情報の秘匿を防ぐためにノルドにもツテが多く古文書も難なく読めるヴァンが行くことになったのよ。ただ古文書解読はともかく砂漠関係は数年かかる目算なの」
ああ、なるほど。そのいきなり現れた大樹海が上級魔法と睨んでいるわけだね。え、規模でかすぎない?というかノルド、灯台下暗しか?僕らも人のことは言えないけどさぁ。
「なんで僕は留守番なの?数年行くならついていってもいいよ?」
「家には貴重な品が多い。どうしても管理するものが必要なんじゃ。これまでならサーシャたちに頼んでおったが今は研究がの」
忙しすぎて管理できないのかぁ。うん分かった、元々それが僕の役目だ、しっかり留守を守るよ!




