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重要な手がかりは日常に転がっているものー

 その後も順調に読み進めていき、『発芽』もきちんと記述を発見した。しかし一気に成長させるような魔法はやはり発見できなかった。


「条件を見る限り『樹木操作』と『発芽』は中級魔術だから上級もあるはずなんだけど・・・やっぱり難しいわね。この短期間でここまで見つかっただけでもすごいと思うべきでしょうね」


 最後の一冊を読み終わった後のジーンさんのお言葉です。講義後まで読んでみんなで頑張ったのにな、成果があったはずなのにお通夜状態・・・うーん、くやしい。


 そう思っていたら別の講義を受けていたロナルドくんが飛び込んできた。なんだ?


「み、み、み・・・」

「「「みみみ?」」」

「みつかった!手がかり!大陸の歴史!!」


 その後のジーンさんの素早さは伝説になるかもしれない。いや、本当に。

ありのままを説明するよ?

ロナルドくんは大陸の歴史の授業を受けに行ってた。あ、これは何故かみんなが本を読めない時は予定を自己報告するようになってたから全員知ってる。うん、そこまではいい。

その上でのさっきの発言だ。ああ、講義中に何か手がかりを見つけたんだねと理解できる。それもいい。


 こっからだ。その発言をした後、ロナルドくんが僕らの目の前から一瞬で消えた。

ほんとに消えた。なんか白い線は見えたような気がしなくもない。ついでに視界の先にいたジーンさんも一緒に消えた。僕一応中級冒険者の資格持ちなんだけどな?動体視力なら上級も目指せるってお墨付きもらってたんだけどな?実力的には無理です。だって上級って接近戦というか物理攻撃も出来なきゃいけないんだもん。僕の肉体じゃ打撃を与えられるくらいの身体強化は回す魔力がものすごいことになるんだよ。


 フルフルと頭を振ったら周りが騒然としていた。

ロナルドが神隠しにあった!ジーンさんもだ!ヤバい体験をした、今すぐに研究を!!

うん、僕はやっぱり中級の実力がしっかりあるらしい。ジーンさんがちょぉっと異常だっただけだ。

とりあえず全員に犯人と原因を説明することにする。


 最後の最後でロナルドくんにいいところ持って行かれたな、あいつ帰ってこれるのか?なんてみんなで軽口を言いながら解散・・・するはずがなかった。だって報酬まだだからね。みんな獲物を見つけた肉食獣並みの鋭くてギラギラした目を向けてきたよ。怖っ。


「え~、お爺ちゃんに交渉した結果、今までどおり、講義室内ならかまわないという回答を得られました」

「「「「「よっしゃー!!!」」」」」

「なあ、提案があるんだが」


あれ?ウォルフくん?なんでそんなに真剣な顔を?


「一人3冊まで・・・翻訳した本を此処に保管して全員で共有しないか?」

「「「「「・・・?そのてがあったか!!!???」」」」」


 うわーい、みんな息ぴったりだね!確かにそれなら3冊以上読めるね~。


「しかしそれは許可が降りるのか?」

「んー?大丈夫じゃないかな?ここまでみんなにだいぶ協力してもらったし。3級までならそこまで目くじら立てたりしないよ、たぶん」

「トール、交渉頼んだ!ついでに量の増加や2級も読みた「調子に乗ったらダメだと思うよ?」・・・ハイスイマセンデシタ」


 こうして僕は実に平和的に報酬の提供を果たしたんだ。あと、実は洗濯機の記述も発見出来ててウハウハです。魔道具の開発部に持ち込んで頼んできちゃった、るんるん(棒



 帰った後、食事の支度をしてずいぶん待ったが、その日ジーンさんは家に戻ってこなかった。どうやら本当に手がかりがあったようだ。気になるので朝一で様子を見に行こう。絶対全員連日徹夜してるからね。睡眠薬混ぜてやるっ!え?内容じゃないのかって?機密って言葉の意味は知っているつもりなんだよ。


 次の日朝早くにお爺ちゃんのところに全員分の(睡眠薬入りの)お弁当を持って行くと何故か土下座された、解せぬ。



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