小話7 マーシャの黒歴史?
ユニーク1万達成記念がわりに練習がてら打ってた小話を投下します。
メリルとマーシャの恋愛冷戦勃発から一月、レイヴェさんのお店は灼熱と極寒だった。ふたりとも魔力にじみ出てるよー?原因のユーリッツはあてにならないどころか切れたメリルに凍りづけにされてるし、ラーファさんは眺めているだけだし、レイヴェさんは・・・見ないふりか。お店からお客がいなくなっても知らないよ?
そんな感じで過ごしていたある日、エミルに呼び出された。場所はレイヴェさんのお店じゃなくて学校近くのカフェだ。
「冷戦の原因知ってんでしょ?説明して」
1ヶ月も経ってから?と思ったけどそういえばエミルのこと見たの久しぶりかも。
「見習いのあんたたちと違って正式な冒険者だからね、依頼こなしてたのよ」
ため息を付きながらもギルドに大量に出された依頼の内容を説明してくれた。えー!?その量を1月でこなしたの?エミルのことを本気で尊敬した瞬間かもしれない。
「それで疲れて戻ってきたらあれでしょ?嫌になるわ。テトも怯えてるし」
「あ~、僕テトとも会ってないんだよね。ドワーフはずっと復興作業で建築系に入り浸ってるから」
忙しそうだからあれにはまだ遭遇してないと思ってたんだけど・・・ちょっと迂闊だったなぁ。
めんどくさいから関わりたくなかったんだけどテトが怯えてるならすぐに辞めさせないとダメかな?
子供の情操教育には悪すぎるし。
とりあえず資材調達の旅で起きたこととユーリッツから聞いた対応の話をする。あ、エミルってばだんだん眉間にしわがよって。
「はぁ、トールの幼なじみは何を考えているわけ?トールも幼馴染くらいちゃんと教育してよ」
「あっちのが年上だからね?誤解無いように言えばこれでも毎回きちんとフォローも教育的指導もしてるよ」
「それでこれ?質悪いわ、ま、今回はなんとかなると思う」
「ほんと?」
き、希望が見えた!?
「普段のマーシャの言動とかと合わせるとね・・・たぶん新人同士によくある熱病よ」
「熱病?」
「危険ね任務をずっとこなしていくとね、その緊張を恋愛と錯覚しやすいの。しかも休んでいる時にも優しくフォローでしょ?勘違いが解けないんじゃないかしら、あの子ちょっと恋愛に夢見てるとこあったし」
ああ、吊り橋効果か。しかも恋に恋する乙女状態での吊り橋効果・・・?
「それうっかり本気じゃないの?」
「どうかしらね?だからそれを確かめるためにもちょっと試したいことがあるのよね、本気かどうかはこの際置いといてあの冷戦やめさせないといけないのは決定でしょ?」
まあ任せなさいよと言ってエミルはカフェを出て行った。うーん、かっこいい。
それから数日して、相変わらず冷戦勃発なレイヴェさんの店にえみるとテトが連れ立ってやってきた。
テトはまっすぐ、エミルは一度二人のところに向かい2~3話したところで僕のところにきた。
エミルはじっくりと話し合いをするためにこれから二人を連れてどこかに向かいたいそうだ。ああ、メリルのかわりが必要なわけね、OKOK、やっとくよ。だからなんとか終わらせてね?
店の主人の許可をとってないことにあとで気づいたけど、レイヴェさんはため息一つでOKしてくれた。さすがに最近店の客が減り始めたそうだ。ラーファさんはテトに夢中、可愛い服着せて喜んでる。他のお客さんもテトの愛らしさにノックアウトされたようだ。
実はラーファさん目がずっと笑ってなかったんだけどさ・・・メリルもマーシャも実は結構危なかったんじゃない?冷戦の決着どころか出入り禁止、ユーリッツとの交際も認めないとかの騒ぎになる一歩手前だったんじゃ?それとなくレイヴェさんに聞いたら首をふられた。世の中知らないほうが平和なことが多いそうです。
3時間位かな?3人が戻ってきたんだけど、なんか様子がおかしい。
エミルはまあ普通?呆れ返ってるけど。メリルは・・・ちょっと顔色悪い、あ、ラーファさんとレイヴェさんのところに走った。謝り倒してるね、どうやら正気に戻って今までの行動のまずさに気づいたらしい。うん、つまり普通かな?そして肝心のマーシャ・・・え?どうしちゃったの??
今までとは別の意味で正気じゃないよ、顔はなんか夢見るように呆けてるし足取りもフワフワしてておかしい。エミル?君何したの!?
「エミルちゃん、マーシャちゃんがなんか変だよ?」
テトもマーシャの異常具合に気づいたようだっていうかあれで気づかないほうがおかしいか。
原因と思われるエミルに問いただしてる、いいぞもっとやれ。
「え~とね、ちょっと大人のお店に行ってきたのよ。大人だけが行けるお店ね、そこで真剣に話し合いしたの。マーシャはちょっと疲れちゃっただけだから気にしなくていいわよ、うん。テトはこれ以上知らなくていいからね?」
おーい、大人のお店ってつまり夢見る大人な乙女の楽園ホスtあーあー、なるほど、つまり別の人にちやほやさせまくってユーリッツの対応もそんなもんだったと自覚させたんだね。うんあいつは確かに天然ホスtげふんげふん。メリルはもともとマーシャへの対抗心でおかしくなってただけだからマーシャがユーリッツに固執しなくなって正気に戻ったと。
「エミル、これ後遺症残らない?ホスtんーんー通いはまずいよ?」
「大丈夫、場所は目隠しさせたしそもそも店自体架空だから」
?架空??
「数日かかったでしょ?知り合いのイケメン冒険者を含むグループに頼んでまね事してもらったの。女の子の夢を体現させてやらないかって誘ってね、普段男ばっかの中で苦労してる女の子をいたわろうっていうのが彼らの主目的、マーシャはついで。だからお金は場所代だけしかかってないし、それも3人で割り勘よ」
おー、エミルさんてば結構腹黒~。無事に冷戦は終わったし、マーシャのホス・・・通いはなさそうだし一件落着だね。よかったよかった。
「ふたりとも何の話してるんだろう?ホス??ってなに?」
テトは知らなくていい言葉だよ!
本編はただ今書き溜め中なのでもう少しお待ちください。私事もしばらくは落ち着いているので日曜からまた更新再開できそうです。




