モリオンは決してヒロインではありません。
なぜか一番主人公に溺愛されているのがウマだった現実に作者は戦慄した!
あらかた質問し終わり、質問に答え終わった後、僕はお医者さんの入れてくれたお茶と持ってきていたクッキーでまったりしていた。お医者さんもクッキーおいしいって誉めてくれたよ。売っている店を教えてほしいと言うので場所と共に一番簡単なレシピも教えてみた。ここから王都は遠いからね。うんうん、これで泣く子を黙らせるんですね。でもあなたのドSっぷりをもうちょっと抑えたら泣かないんじゃないかな?
まったりくつろいで、そろそろ眠たくなって来た頃、おむかえが来ました。お話合い終わったんだって。兵士のアルフさんがここに残って後続に指示を出すとか。え?じゃあモリオンは?ここでお別れ!?
「モリオーン!!」
「ぶるるん!」
ひしっと抱き合い別れを惜しむ。王都に帰ったらまた会おうね?あのバカを●るときは一緒だよ?
あれ?本気で発言したらなんか伏字が発生したなぁ?
「お前たちの運ぶ資材はうちの村のウマで運ぶ。そのウマはそのままマーシャが使えばいい。馬力もあるし簡単な結界魔法も使える優良種だからな。いつでも帰ってこい」
どうやらマーシャがここまで来ることになったいきさつを聞いて心配になったようだ。確かに連絡ミスがあったにしてもうっかり確認もせず冒険者に混ざるとか・・・僕が親なら心配で夜も眠れなくなっちゃうね。
ところで、気になってなんかいないけど一応質問。あの冒険者はどうなったのでしょうか?
「彼は別パーティーの人だったみたいよ。依頼書を渡して経緯の説明をしていたところを後ろからウッディウルフに襲われたみたい。山を下りてから説明していればって責任をずいぶん感じていたわね」
ふむふむ?それで僕をずぅーーっと睨んでいたのはどういう関係があるのかねぇ?
「それな、俺も気になったから聞いといた。なんでも結界を自分にもかけたのが気に入らなかったみたいだぜ?」
・・・はい?
「だからさ、襲われた責任感じてたのに、戦いもできずにただ助けられたのが嫌だったんだと」
やつあたりかよ!?
「はぁ、・・・大人げない」
それなら壁登って出てくればよかったんだよ。頭上はちゃんと空いてたぞ?
ラーファさん、絡まれるのめんどくさいから帰りはあの人と出会わないように出発ずらしてね?
◇ ◇ ◇
資材の積み込みが完了して出発時間が近づく。マーシャは家族と、僕はモリオンと最後の別れを惜しみ、また会うことを誓ってから別れた。ゆっくりと馬車が進み始め、その周りを僕らが警戒しながら歩く。馬車には資材が積まれたからここから王都までは大体歩きで進むことになる。帰りの方が旅の行程がゆっくりかな。
資材を乗せて馬車を進ませると何台もの馬車を引きつれた冒険者集団に出会った。どうやら手前の町で合流して一気に進むことにしたらしい。一度止まってリーダー格の人と情報交換。シミダ村にはすでに交渉済み、アルフさんがいて指示を出してくれるのでそちらに行くように伝える。
「街道に変わりはない?」
夏の終わりが近づくこの時期はモンスターが活性化するらしい。冬前の秋じゃないんだねと思ったら夏は繁殖時期なんだと。終わりに数が増えるから縄張り争いが発生するんだって。繁殖は春じゃないの?え?春は冬の間の栄養不足回復?はぁ。
とにかくこの時期になるといつもは比較的安全な街道にも注意が必要だということですね。覚えておきます。
「大分活性化しているな。トキシスライムがバンバン出てきやがる」
今年はトキシスライムが優勢なんですね。去年はウィングウルフだったから楽だったなんて話になっていると
「トキシだ!!」
集団後方からモンスター発見の声が上がった。
3~4分わーわー騒がしかったが時期に静かになる。片付け終わったようだ。
「こんな感じだな、あんたらも気をつけろよ。とにかく解毒薬の充実をお勧めするぜ」
その言葉にラーファさん達が顔をしかめた。
僕ら初心者組は顔を見合わせることしかできなかった。
なんで顔をしかめる必要が?ちゃんと解毒薬持ってるよ?
ちなみにモリオンはオスです。王都の宿舎には可愛い?年下の嫁も待っております。マジリア充爆発シロなウマだったり。




