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馬車がレベルアップしました

次の日、馬車の改装をさくっと業者に注文して(半日で出来上がるらしい)、マーシャを伴った旅を行うため(=普通の旅)の準備をすることに。とはいっても、日数増える分の買い足しをするだけだけどね。


 各自持ち物を確認して足りない物を洗い出す。以外と誰かか何かを余分に持ってたりするからその分も計算に入れて・・・


「やっぱり食料よね」

「水と調味料かな?」

「保存がきくもん買わないとな」


 普段から家事や飲食店に従事する僕らが大活躍でした☆


「ラーファさんとユーリッツ君はおうちの職業とか受けている講義で納得できるんだけど・・・」

「見た目5歳のトール君に負けるとか・・・女としての何かを失った気分だわ・・・」


 ふっ、主夫歴10年なめんな?


「あとは回復系の魔法薬か」

「攻撃系もあった方がいいでしょ。基本的にマーシャちゃんは案内人で冒険者じゃないわよ」

「すいません、わたしもきちんと戦えたら・・・」

「あ、ごめんなさい、そういう意味じゃないのよ」

「マーシャちゃんは自分守ることだけ考えてればいい。案内人がいざというとき自分を守れる戦力持ちなだけですげえことだ」


 どうも完全にコンプレックス持っちゃったみたいだなぁ。まぁラーファさんも気にしてるみたいだし、そのうちきちんとフォローするでしょ。こういうのは経験豊富な大人に任せるのが一番だよね。


「というわけでユーリッツは余計なことは何も言うなよ(ぼそっ」

「でもさ、やっぱ気になるじゃねーか、お前は気になんねぇの?(ぼそ」

「僕らみたいなひよっこが言っても拗らせるだけだって言ってんの。僕らはいつもどおりに接してたらいいんじゃない?(ぼそ」


 大体変に慰めてまたユーリッツの無自覚たらしの被害者が増えたらどうするんだよ。マーシャはメリルとも仲がいいんだぞ?友人同士の女の戦い勃発とか・・・僕が地獄を見る未来しか見えないじゃないか!


「それじゃあ食料は私たちが行くわ。カノンたちは薬系のアイテムをお願い」

「あ、私そちらに行きます。荷物持ちがユーリッツ君だけでは心もとないでしょう?」

「ん?かあさぃだっ」

「あらうれしい、かよわい女性と子供だけじゃちょっと不安だったの」


 いまの・・・あえて説明は必要ですか?


 そんなわけで僕らはいま市場に来ています。周りを見ると商人の他に冒険者も何組か。どうやら後続が追いついたらしい。馬車をとめる宿舎は同じところなので昨日のことを他の冒険者にも伝えてもらうよう頼んである。

 たぶん僕らのようにメンバー内にいたんだろう。帰ることになって不足する分とか、マーシャのように案内人として残るために不足する分とか・・・どっちにしても不足が出るからこの町で買い足しすることになったわけだ。買占めが出ないようお互い情報交換もして、次の町まで明らかに足りない方に譲るところも出ている。


「私たちの必要分はこれでそろったわね」

 袋や箱の中を確認しながらラーファさんが必要分を書いたメモ用紙にチェックを入れていく。なぜか食料だけでなくスキンケア用品も増えているのは・・・男全員目をそらしています。うん逆らっちゃいけない。


「戻って馬車に荷物乗せたら出発よ」


僕らのようすに気付きつつ、さらっと流すラーファさんは実にさわやかな笑顔でした。



 さてさて、戻ると馬車が見違えておりました。荷台なのは変わらず、テントも変わらず。ならどこが変わったか?答えはサスペンションでした。荷台とタイヤの間にばねがくっついてた~。これ半日でやったの?職人すげぇ。


「急ごしらえの改造として試してみたんだが・・・予想以上におもしれぇ改造だった。料金はまけとくぜぇ」

担当したおっちゃんは実に男前なドワーフさん。テトもそのうちこうなるのかなぁ?


「トール君。何想像してるか大体分かるけど・・・テトは女の子だからね?」

あの人と一緒にしちゃダメだよ?


 どうやらドワーフは男女で大きく違うよ「種族の問題じゃないからね?」・・・

デリカシーの問題だったようです。



つ、次こそ出発を・・・

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