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マーシャは天然さんだったよ

もう一話かけたので投下。これで今回の浮かれたお祝い祭りは終了~。燃え尽きました。もう二度とやりたくない(笑)

 つぶれた大人は放置してマーシャの今後を相談することにした。ほとんど馬車の中で話し合い終わってたしね。


「方針としては、王都に戻る・・・だよね?」

「俺らの支度、冒険者のみの旅って想定だからな」

「なるべく急ぎたいから強行軍になるけどそっちの訓練は・・・」


マーシャは首を横に振った。そりゃ戦闘訓練すらしてないのに強行軍訓練なんてもっとしないわな。

そうなるとやっぱり王都に戻るが第一候補の選択肢だろう。


「下で王都行き確認したよね?いつだって?」

「今朝出たばかりで、この騒ぎでしょう?家族の安否確認するって予約もいっぱいで・・・早くて4日後」

「ん~、こっからマーシャの出身の町までは・・・1週間?」

「急ぎでね、何かあればもう少しかかるから・・・余裕見て10日かな、戻りも含めれば20日?」

「俺ら待たずに馬車で帰った方が断然いいだろ」


 僕らを待たなくても4日待てば安全に王都に帰れるのだからその方が早い。やっぱり馬車で帰る・・・だよね。


「うん、いろいろ話聞いて、ほんとに自分の無知さ加減っていうか、ありえなさがわかったよ」


 マーシャもすっかりしょぼくれてしまった。始めてあった時の元気っ子ぶりはどこに行ったんだか・・・ぅう、前後知っているだけに後味悪い。


「マーシャ、せめてご家族に手紙書いたら?ついでだし届けてあげるよ」


 ドラゴンの被害の話はあっちこちに広がっているし、出身の村に行くんだから家族に無事を知らせたかったに違いない。せめてそれくらいかなえてあげたいという提案だったのだが・・・それが僕らの予定を大きく変えることになった。



◇ ◇ ◇



「えーっと、最後に、私は元気です・・・と」

手紙を書き終えたマーシャが封をして僕に渡してきた。僕はそれを丁寧にしまおうとして・・・宛名に固まった。

『シミダ村・林業元締め・ライズ夫妻さま』

林業元締め・・・・林業・・元締め?


「「元締めー!!!!?」」


 覗きこんできたユーリッツと共に大声で叫び、その声で起きた酔っ払いどもがまた叫び、食堂を追い出されました。


宿の部屋に戻って再びお話合い。今度は酔いのさめた大人もいるよ。

部屋割?男女で2部屋だけど?


「えっと?つまりマーシャちゃんのご両親はシミダ村一帯の林業元締めをしていると?」

「はい。ですから王都には私一人で」


とっても真面目に答えているマーシャだけど・・・この子天然だったのか。


「マーシャさん。ご両親が元締めだと言うなら話は別です。できたらご一緒願いませんか?もちろんあなたに合わせた旅日程にするつもりです」


 アルフさんの言葉に僕ら全員首を縦に振ってマーシャを視る。マーシャは状況がつかめていないようだ。仕方ない、またまた丁寧に説明・・・・されました。アルフさんとカノンさんがそれはもう懇切丁寧にマシンガントークかましてくれました。マーシャはもはや言葉を理解しているかわからない状況でひたすら首を縦に振っています。


 え~、僕からは簡単に要約を。

つまりですね、資材となる木を買い受けるにあたり今回僕らはアルフさんが持っている王都発行の依頼書を渡すわけですが、それだけだと依頼量が多いこともあって信用もろもろが足りないんですね。偽造してないかとか値段交渉とかいろいろ時間がかかる。しかしだ、マーシャが同行してプラスして証言すれば?信用の時点で段違いだ。


 手紙があればいいだろ?と思うでしょ?それがこの世界、書類の偽造技術が半端ないんだわ。もちろん王国発行の公文書類は偽造防止の魔術とか最新技術盛りだくさんなんだけど、一般のものはそうもいかず船の旅券とかは偽造が横行している。そんな現状で災害のことは知っていても普段ならありえない量の木材発注と料金後払いの依頼、それを促す元締めの娘の手紙なんて・・・君だったら簡単に信用できるかい?というわけだ。


 今の内容を懇切丁寧に長々と途中で話が脱線しながら30分かけてマシンガントークをした二人は普段信用問題でどれだけ苦労しているんだろうね。あ、後で聴いたらアルフさんは兵舎詰めのクレーム担当なんだって。カノンさんは結局聞きそびれちゃった。




そしてやっぱり話が進まない!明日こそ・・・馬車の改装があったなorz

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