すごく地味ーに気になっていたんです。
浮かれ気分で前にもう1話投稿してあります。まだの方はそちらからどうぞ。
鳥を飛ばした後、今度はマーシャの処遇の話し合いだ。でもその前に・・・
「おなかすいたー」
ぐぅ~っと僕のお腹が主張中。みんなも苦笑いしながらお腹を押さえてる。とっくに夕飯の時間でした。
馬車をとめた宿舎はそのまま宿と食堂の役割を果たす。1階は馬車置き場、2階は食堂、3階が宿屋になっているらしい。食堂に行くとアルフさんが先に食事を取っていた。鶏のハーブ焼きがとてもいいにおいだ。メニューを見るとポルカ焼と書かれている。どうやらこの町の名物らしい。
「すいませーん、このポルカ焼5人前追加、あとサザネパン、シュシュムのスープ、ミルオレの実も人数分お願い。あ、お酒は4人前にフィープのジュースが3人分ね!」
メニューを見ながらラーファさんが簡単に注文していく、アルフさんにお金を渡しているところをみるとその注文分はラーファさんが奢ってくれるみたいだ。足りない分はあとは各自注文しろということらしい。太っ腹だね!
「ラーファさん、ごちそうさまです」
「え?あ、ごちそうさまです?あの、いいんですか?」
「いいのいいの、初日だからね、リーダーシップを取るためにもこういうことは通過儀礼みたいなもんよ」
そういいながら運ばれてきたお酒を口に含むラーファさん。他2人も当たり前のような顔をしているところをみるとこれは冒険者としての常識らしい。確かに初日に奢ってもらえると印象いいよね!
「やっぱ習うだけじゃわからないこといっぱいなんだな」
「ユーリッツも初めて知ったんだ?」
「おごれるほど稼いでねぇし」
初級の依頼じゃぁね。どうやら奢り制度(笑)も中級以上、それも上級に近い依頼をこなせるようになってからのようだ。なるほど、一種の自己アピールか。自分はおごれるくらいの依頼をこなせますよ=それだけの実力があるからリーダーやります。といった具合だね。
その後は和やか?に食事が進む。そしてメインのポルカ焼を食べている時に唐突に思い出した。
「あ、僕ラーファさんに質問があったんだ」
「あらぁ?なにかしら~?」
お酒が入って楽しげなラーファさんが上機嫌で答えてくれた。この後のマーシャのことはきちんと話し合えるのだろうか?
「んとね、レイヴェさんの食堂メニューに『レッドドラゴンステーキ定食』があるでしょ?あれって本当にドラゴンなの?」
そう、アルさんにドラゴンは基本火葬すると聞いてから地味に疑問だったんだ。火葬したら食えないだろ。
「ああ、あれねぇ~。ふふふ~。あれはぁドラゴンじゃないわよーぅ」
ほろ酔いどころか泥酔しているような・・・しかしやっぱりドラゴンじゃないのか。
「レッドドラゴンはドラゴンじゃなくて火蜥蜴の一種よ」
カノンさんが代わりにこたえてくれました。
そもそもが発見者の勘違いによる命名なんだって。
普通の火蜥蜴は羽がないのだがその火蜥蜴には生えていた。見た目も非常にドラゴンに似ていた。ただし大きさだけはどんなに大きくても2mないらしいが。ドラゴンは小さくても3m~5mくらいです。
そんなわけで発見者はそれをドラゴンの幼生体だと思って命名した。のちにそれは火蜥蜴だと判明した。しかし名前はすでにひろがり過ぎていて今さら変更できずに定着したんだとか。
「あと、ドラゴンはどれもくそ不味いけど火蜥蜴はどいつもこいつもものすごくおいしいわ」
真顔で断言された。もしかしてカノンさんも酔っているのだろうか・・・そしてドラゴン食べたことあるのか。
「あの・・・皆さん酔ってませんか・・・?」
私、明日からどうすればいいのでしょうか?
マーシャのつぶやきがドンチャン騒ぎしている酔っ払いどもの上をむなしく通過して行った。
しかし話がすすまなーい!




