表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/136

冒険初級ミッション:スライムが現れた

 馬車は馬車ではなかった。いや馬車なんだけど。

ウマに荷車を引かせていて、荷車に簡易テントを張りつけたもの・・・要は帰りに資材を乗せることを前提としたものだった。普通の馬車は上の布部分を取り外すなんて簡単にできないからね。


何が言いたいか?つまり乗り心地はそれほど良くないということさ。


 ガタゴトと音を立てながら街道を進む。僕は飼い主の兵士さんの隣を陣取ってウマを観察中。見れば見るほどいい毛の艶しておりますなぁ。


「ほぅっ」

「トール君は本当にうちの子がお気に入りなんだね。飼い主冥利に尽きるよ」

「だって毛の艶も体格も素晴らしいし、ドラゴンの攻撃を受けてもひるまず任務を遂行する度胸とか(ぺらぺらぺらぺら」

「・・・・うん。本当に仲良くなったんだね」

「はい!」


できるなら譲り受けたいほどです!(心の声)


「ところでお名前は?」

「ん?モリオンだよ」

「ウマは?」

「だからモリオン・・・ああ、ごめんごめん。僕はアルフ。あの子は黒水晶モリオンだよ」


良い名前ですね!

そうだろうそうだろう。


 僕らがほのぼのウマ馬鹿な会話をしている後ろで他のメンバーはというと・・・車酔いでぐったりしていた。聞けば普通の馬車は床にクッションとか引いてあって平民用でももう少し振動が少ないらしい。金を稼ぐ冒険者、それも実力がある人たちはもっといいものに乗れるし、冒険者見習いは馬車自体そう乗ることがない。王都に越してきたマーシャだって来たときは平民用だった。必然的に今回の馬車(仮)はなかなかの苦行になったらしい。


 僕らがなぜ無事か?ウマ馬鹿だからさ。テンションあがりすぎて酔う暇がないだけだったりする。


 しばらく進むと・・・モンスターが現れた。初級モンスタースライムだ。

後ろを振り向くと・・・死屍累々。とても戦えませんな。


 仕方なく僕だけでやることにした。兵士さんも出ると言ってくれたが経験値稼ぎになるし、やつらは1匹現れたら5匹はいると思えと言われている(G並みでなくてよかった)。他に来ないか辺りを警戒してもらうため今回は遠慮してもらった。


 スライムに物理攻撃は聞かない。切ってもすぐにくっついてしまう。それ初級じゃねぇだろと言いたいが初級である。動きが遅いし当たれば生活魔法の火ですら倒せるからだ。つまり魔法耐性がほぼ0なんだよね。


 マーシャに倒させたかったなぁなんて思いながら簡単な火を放つ。当たったとたんスライムは簡単に倒れた。シュウシュウと音をたてながら地面に溶けていく。


さて他には~?


「トール君。右から2体来てるよ」


ほいほい。右を向くと確かにスライムがいる。此方にも生活魔法を・・・


「ごめんね、トール君。あたしがやるよ」


 後ろからマーシャが出てきた。スライムのとける音を聞いてなんとか起き上がって来たらしい。

でもふらふらしていてとても任せられるような状態じゃない。終わったら対策会議だな。これじゃあ道中危ない。


「今回は僕がやるからマーシャは休んでて。終わったらみんなでこれからのこと相談しよ?」


 スライムに攻撃しながら水を渡してマーシャに飲ませる。少し飲んだ後、マーシャは他のメンバーを起こしに向かった。後に残るは倒され地面に溶けていくスライムの音だけだ。どうやら今回はこれで終わりのようである。










                      

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ