人の黒歴史だけを語ることは楽しいものである
おかしい、話が進まなかった・・・
的外れな同情をされた僕が誤解を解いている間にユーリッツ達のコントが終わったらしい。
マーシャがやってきてお互いの自己紹介を始めた。
「さて、じゃあお互い自己紹介もすんだことだし、行き先を決めましょう」
「あ、それならもう決まってます。ね?マーシャ」
「え?あ、はい。候補地の中に私が去年まで住んでいた村があって・・・」
話を聞けばマーシャがここに引っ越してきたのは学校に通うためだったため、
家族は向こうに残っていてマーシャは一人で王都に来たらしい。
だから旅の行程はすべてマーシャが分かっていて、途中の村や地形を詳しく教えてくれた。
「うんうん、これなら旅がだいぶ楽ね。必要なものも分かるし・・・あら、ここに新しく村なんてできたのね。ん?ここは別の町や村に行くのにも使えるわよ。みんなちょっと待っててちょうだい。対策本部に情報渡してくるわ」
マーシャの話を聞いて旅の行程を全て把握したらしいラーファさんは僕らが理解するより早くさっさと話を切り上げて上に情報を伝えに行ってしまった。
上級冒険者になるにはあれくらい早く判断や理解しなくちゃいけないなんてほんと大変だよね。
「僕将来の職業自宅警備でよかった・・・」
「お前まだそんなこと言ってんのか?どう考えても老師の方が早く死ぬんだからそれだけじゃダメだろ」
「トール君・・・それってニートじゃない?」
ニートだなんて失礼な。僕はお爺ちゃんに家の管理をさせる為に拾われたんだから職業選択としてはあっているんですぅ。そのために家事一般のスキルとか免許とか、家の貴重品守るために冒険者コースで戦闘訓練したりしてんだからね!すっごく将来のこと考えてるでしょうが!
「え、トール君て孤児なの!?ほんとの孫なんだと思ってた」
お爺ちゃんは独身です。嫁さん募集中です。僕を拾ったきっかけだって・・・ねぇ?
「いや、俺知らねぇから」
あれ?ユーリッツは・・・ああ、当時2歳だったね。知らなくて当然かぁ。
ちなみに僕は当時から記憶ありますよぉ?僕がただの赤ん坊だと思ってみんないろいろやらかしてるからいろんな人の黒歴史を知っていたりするよ。もちろんユーリッツのコスプレ姿もばっちりさ!
「「「コスプレ?」」」
そうそう。ラーファさんがね。いろいろ着せてて。当時ユーリッツてば美少年幼児だから可愛いのなんのって。僕としてはアヒルのきぐる「それ以上は言わせねぇ!」ちっ、だが遅かったなユーリッツ。すでにメリルには語り済みだ!お前の家の屋根裏に当時のアルバムが隠されていること込でなぁ(ドヤァ
「!?・・・・orz」
そして僕はユーリッツに勝利した。・・・あれ?なんでこんな話になったんだっけ?




