ミステリーサークル。それは魅惑の響き・・・
前の話だけではストレスがたまるだけだったので、清涼剤的な感じで次話投稿。
話を聞いた後、感情のままに魔力を垂れ流していた僕の周りは草木の芽が芽吹くミステリーサークルになっていた。試しにそのまま魔力を流したのだが芽吹くことはあっても成長することはなかった。
「なんだか興味深い現象だな?」
僕の実験を覗いたジェットさんが木の芽を採取している。普通の木の芽と比較して調べるそうだ。森の再生に役立つならよろこんで魔力提供しますよ?
「フレイア・・・は無理か。ジーン、ちょっと協力してくれ」
まだ熱く兵士と盛り上がっているフレイアちゃんは諦めて近くで被害確認をしていたジーンさんを呼び寄せる。
「トールが興味深い現象を引き起こしてくれてな。俺の魔力では足りないようだ。お前の魔力ではどうだ?」
僕の作ったミステリーサークルを指して実験協力を仰ぐ、ところでいつの間に試したの?
「お前が怒り狂っている間だな」
おっとお恥ずかしい。でも本当にむかついたもので。まあ結果こうしてなんだか役立ちそうな発見が出来たからよしとしようよ。
焼け焦げた地面にジーンさんが魔力を流し続けるとしばらくしていくつかの芽が出てきた。僕の魔力が特殊だったわけではないらしい。よかったよかった。考えられるのは持っている属性か、はたまた芽吹くのに必要な魔力の総量か・・・
「魔力の総量ならここにいるメンバーの人海戦術で補えるな」
「種類でもイケるかもよ?数うちゃ当たるって感じで」
「どちらにしても人海戦術でいけますね」
「まて、芽吹くまではいいがその後の栄養源は確保できるのか?」
「普通に芽吹いたものとの比較も必要だろう?魔樹に変異してたらやっかいだぞ」
「生態系のバランスも考えなければならないだろう・・・」
いつの間にかみんな集まって議論し始めた。森の再生は重要事項だからみんな真剣だ。
「このことは城に持ち帰り、もっと専門家も交えて改めて協議しよう。危険も予想されるので勝手に魔力供給しないように。またこの現象は上層部から発表があるまで秘匿するようにしてくれ」
木が再生するという情報のみで安易に供給する一般人や下位の冒険者の出現を防ぎたいらしい。
「トール、まだまだ実験したいことがある、ついてきなさい」
上層部で話し合うなら僕の出番はないなぁなんてのんきに構えていたらグレンさんに捕まった!
「お前には聞きたいことも山ほどあるしな?」
耳元でこっそり囁かれて途端に冷汗が噴き出す。
そうだった!すっかり忘れてたけどいろいろ地雷踏んでた!
た、助けてお爺ちゃーん!
「なんじゃ不穏だのう?グレン、勝手にトールを連れていくな。その子の保護者はわしじゃ」
「老師、ちょうどいいところに。トールが魔法符の秘伝を知っていまして。本人に問いただしたら特技だと言うものですから」
「トール、わしにも説明してくれるな?」
ミイラ取りがミイラに!?それとも初めから見方なんていなかったの?
「この場合、隠し事してたトールちゃんに問題があったんじゃないかなー?」
プライベートは必要だと思うんだ!
「種族に関することはきちんと相談すべきだよ~。危ないこととかいっぱいあるんだから~。今回だってそれでうっかり地雷踏んじゃったんでしょ~?」
あ、フレイアちゃんキャラ戻ってるね?落ち着いたんだ?
「誤魔化そうとしてもダーメ!ちゃんと説明しなさーい」
怒られました。




