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大バカ者による被害・・・ドラゴンより上ってひどくね?

 僕らの目の前に現れたのはおそらく森を荒野にした張本人だろう。

ドラゴンを倒した?森の被害が大きすぎてどうでもよくなる。

森にはモンスターも多く生息しているが貴重な草木や動物、何よりこの後王都復興のために使われる木材の確保場所だったんだ。それがみんなパア。ドラゴンの被害より大きいって。


「ん~?なんだかショボイ二人組だなぁ?もしかして防御もあらかじめ渡された魔道具頼みか?」


それなら興味ねぇや。

固まっている僕らをじろじろ見た後勝手に評価して勝手に納得して去って行った。

わけがわからん。


「二人とも大丈夫だったか?」


頭上から降りてきたのはアルさんだった。さっきの声は聞き間違えではなかったらしい。


「すまない、囮役がいる場所にまさか警告もなくいきなりあんな攻撃を仕掛けるとは。いや君達にはそれよりもこの森の被害が重要か・・・」


さっきの異常者(バカに代わってアルさんが頭を下げてくれた。別にアルさんのせいじゃないんだけどな?


「そうか、それで、この森の被害についての賠償請求なんだが」


グレンさんは気にせず容赦なく賠償請求し始めたよ。ブレねぇな、おい。


まだ固まっているというか魔法薬の飲み過ぎ+魔力を使い果たしてぐったりしている僕をウマによりかからせて寝かせてくれたあと、賠償額の交渉というかどれくらいが適切か議論し出していた。まあその辺は大人に任せるよ。僕は疲れたから少し・・・ねむ・・・



◇ ◇ ◇



目が覚めたら美人と爺のドアップだった。

うん、分かるよ?分かるけどやめてほしい。


「2人共どいてくれる?」

「トールちゃん!気がついたんだね!」

「目が覚めないから心配しておったんじゃ、どこもいたくないか?気分は?」


言葉でわかるよね?フレイアちゃんとお爺ちゃんだよ。

なんだか懐かしい感じ。緊張状態が続いていたからかな?実際は1日たってないわけだけど。


伸びをして辺りを見回す。どうやら場所は移動していないらしい。討伐隊がそこらじゅうで野営している。あれ?


「何で野営?」

「現地調査だ」


 あ、ジェットさん。お久しぶりですね。

話によるとやはりあのバカ者のおかげで森が壊滅的なのでドラゴンの被害よりそちらの被害の調査を優先することになったらしい。

 もちろん王都に移動した人たちもたくさんいる。今は初夏だけどゆっくりしていられない。早急に被害を調査して復興物資が足りなければ援助要請を各地に送らないといけないし、ここは地球じゃない。要請を届けるのも物資を運ぶのも一日二日ですむことじゃない。数カ月単位だ。

物資が届くまで考えると冬に間に合わない可能性だってある。そうなれば凍死者や餓死者が出てもおかしくない。死者が出る可能性が高くなってみんなピリピリしている。


 今回の当別計画の概要を言えばまず討伐隊がドラゴンの巣の排除に取り掛かる。

討伐包囲網から取り逃がしたドラゴンは王都で防御を固めて討伐隊が巣を完全排除するまで耐える。

討伐隊が巣の排除を終えたら囮役が王都のドラゴンを引きつけて討伐隊方面へ向かう。

討伐隊合流後、ドラゴンを空中・・で排除する。

ドラゴンの亡骸は火葬、王都復興を森の物資で行う。


 これが最も被害がなくドラゴンを排除できるだろうとされる討伐方法だ。

しかもこれは古くから行われてきたマニュアル化している方法で囮さえ確保できれば性効率も高い。

しっかり歴史で証明されたものだった・・・らしい。兵士以上には常識なんだって。


 だからこそ、その方法を無視したバカ者に対する周囲の態度は厳しいものになる。

僕だって命がけで囮役を務めた挙句、味方に殺されかけるわ被害が甚大だなんて聞きたくもない情報だ。


「・・・あのバカは?賠償はどうなったわけ?確かグレンさんとアルさんが話してたと思ったけど」

「そんなことよりトール、体はもうよいのか?無理はしておらぬか?」

「そんなことじゃないよすっごく重要。・・・体はへーき、魔力の枯渇が原因だっただけだから。あ、お爺ちゃん、グレンさんとウマの飼い主さんにお爺ちゃんからもお礼いっておいてね?すごくお世話になったから」

「ああ、それならもうしておいた。グレンには仕事にめどがついたら煮詰まっている実験のアドバイスをする約束をしてあるし、ウマの飼い主にはわしの知る質の良いウマの餌を1年分は提供させてもらうことにした。もちろん餌の業者は紹介済みじゃ」


お爺ちゃん仕事が早いね?どうやら一度様子を見て寝ているだけなのを確認したら仕事をすませていたらしい。本当になかなか起きないから心配になっただけのようだ。


「お前はわしがお前を理由にして仕事をさぼると怒るじゃろうが」


日頃の行いのおかげだったか。これからもきっちり教育して行こう。

僕が大バカ者に怒っているんだと知るとフレイアちゃんが明るい笑顔になった。


「トールちゃん!褒めて褒めてvあの大バカ者はあたしがブッ飛ばしてやったからv」


はい?どうしてそうなった?



大バカ者君、所業を自分で書いていてなんだがイライラした☆

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